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沖縄・やんばるの森に米軍ヘリパット基地建設が強行されている

2011年2月21日


比嘉真人(「高江ヘリパッドいらない」住民の会)

 沖縄県本島北部にある東村高江、今ここで普天間・辺野古の陰に隠れ、日米政府間の新たな米軍ヘリパッド建設が強行され、現地は大混乱の真っ只中にある。住民の生活と豊かな自然のやんばるの森が破壊されている。

 2007年に沖縄防衛局(以下、沖防)により着手されたヘリパッド工事は住民の反対運動の前で足止め状態になった。2008年末、国はこれに対し、住民たちを「通行妨害禁止」の民事訴訟を提起した。住民側には30名もの弁護団が結成され、裁判にあたっているが、この係争中の裁判が進行する中、沖防は 昨年末12月22日早朝6時、住民たちがまだ寝ている隙を狙って100名以上もの作業員を導入し、強行的に工事が再開した。

 翌23日夕方には、まるで工事再開と歩調を合わせるかのように、監視テント上空わずか15メートルのところで米軍ヘリがホバリング(空中停止)を行ったことにより、住民たちの監視テントが目茶目茶に損壊され、あたり一面に看板が吹き飛び、椅子が県道をはさんで40メートル先までとばされるという事故が起きた。幸いにテントに人はおらず、通行者もなかったため、けが人はでなかったが、ここは子どもたちの通学路にもなっており、もし通行者があれば負傷者が出ていただろう。24日、基地提供者である沖防は、ヘリによる被害調査もぜず、作業を強行するという暴挙に暴挙を重ねた。12月28日、今年1月7日と2度、住民 たちは、大勢の国会議員、県議会議員と真部局長と面会を持ち、不当な工事強行に抗議し、工事中止要請、米軍ヘリの事故の真相究明、対応を求めたが、局長は「米軍はホバリングは否定している。通常訓練を行っていた。」「裁判は裁判、工事は工事で進める」と述べ、住民側でなく、米軍を守る立場に立った。

 そして、1月26 日まさに那覇で第6回の公判中に高江現地で工事を強行した。その知らせが、法廷内にも届くと、一時騒然となり住民側弁護団からも「司法手続きを軽視した工事の強行は断じて許されない!」と国側を糾弾した。この国・沖防の異常行為に対し、高江ではやむなく24時間体制での監視活動をスタートした。これに伴い那覇の沖縄県庁前では若者たちが24時間の座り込みを行い、道行く人にビラをまき、高江での緊急事態を訴えた。2月1日、沖防60名、10tダンプから資材搬入作業を強行。2月3日、沖防車両15台、数え切れないほどの沖防職員が作業を着手しようとしたが、現場の抗議により、沖防は「明日から毎日作業に来る」と言い残し撤退し た。米軍ヘリによる事故の究明がされないまま、沖防はまさにそのヘリの離着陸帯を造るべく、毎日野犬のごとく襲いかかってきている。私たちは、ただ静かに暮らしたいと切望している住民に過ぎない、日米間の国策により、生活が破壊されている。ぜひ、高江に注目して欲しい。高江の現状を広く伝え、どうか現地に足を運んでほし い。

東村高江の現状はこちら

◆比嘉真人(ひが まさと)さんのプロフィール

1977年生まれ。東京でTV番組制作などの仕事にかかわった後、2007年に沖縄本島北部の国頭郡東村高江に移住。米軍ヘリパッド建設計画に反対する住民たちの活動を、映像に記録して発信し続けている。監督作品に『やんばるからのメッセージ』。





 
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