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私達の「戦争を語りつぐ」活動について

2010年11月8日

川島霞子さん(特定非営利活動法人 東京都地域婦人団体連盟・会長)
        

 戦後65周年、奇蹟とも言うべき平和が保たれているこの国を想うとき、日本国憲法の存在の重さを今さらの様に有り難く感じております。
 先日来の尖閣諸島に係る日中関係の経緯を見ますと、まるで先の大戦前夜の様な不安を、ひしひしと感じました。国と国との関係の危うさ、一触即発の恐怖を身にしみて感じたのは、戦争を知っている私達だからかもしれません。
 こんな時こそ、人間の英知を信じ憲法九条の力を信じ、これを守り抜きたいと強く思いました。今後も国際間の紛争や緊張は次々と起こると思いますが、常に「平和」を希求しつつ、柔軟なリアリズムとも言うべき形で対処してほしいと切実に念じております。
 先の戦争は風化したと言われますが、風化どころかもう今の若い人達には忘れ去られようとしています。何より心配なのは、もう十五年も経てば実際に戦争を体験した人達はほとんどこの世にはいません。今こそ生き残った人達の証言をしっかり残し、後の世に生きる人達に伝えることが私達の最後の責務であると強く思います。
 この度、私達「東京地婦連」では、より広く多くの若い人々に体験者の生の声を伝えたいと、映像と文章による新たな教材を作りました。
 普通の市井で生活していた女性や子ども達が体験した戦争の悲惨さ、むごさを体験した本人が語ることによって、戦争は軍隊や兵士だけではなく、すべての人を巻きこんで行われるものであることをきちんと伝えていきたいとの思いで企画いたしました。制作は桜映画社にお願いし、監督は秀高賢治氏です。
 去る10月27日、この「戦争を語りつぐ」DVDと文章集の完成のお祝いを、ご支援くださった方々をお招きして開催いたしました。ご覧になった方からの感想を二、三述べさせていただくと、女性の大学教授「北朝鮮からの引揚げ途上、次々と幼い弟妹が死んでしまい、彼の地に埋葬して帰ってきた。今の北朝鮮の現状では、お墓参りにもいけず、悲しい思いをずっと胸に持っていたが、このDVDを見て、自分たちの悲惨な体験がよみがえって、何か書きたいとの思いである」男性ジャーナリスト「我が身の若い頃の体験と重なった。被害者の立場とともに加害者である反省も」若い女性作家「何気ない日常からシベリヤまで話が広がり、戦争のこわさを思い、これからも平和の為の活動を」等々、沢山の方からご感想をいただきました。
 若い人達はこの時代、先行きが見えない暗さを感じていると存じますが、ともかく平和な日々なのです。発想を転換して、私たちは世界に冠たる不戦の決意を盛り込んだ「日本国憲法」を誇りとしてかかげ、前向きに生きることに変えていってください。
 今後もそれぞれの立場でしっかりと足を地につけ、永続性のある活動を、と願わずにはいられません。


※「戦争を語りつぐ」DVDと体験文集を、子どもたち、保護者、戦争を知らない世代のグループや団体に1部ずつプレゼントします。(全体で100団体、超える場合は抽選)
詳細はこちらをご覧下さい。

◆川島霞子(かわしまかすみこ)さんのプロフィール

私立青山学院女子専門部卒業
東京都地域婦人団体連盟副会長、東京都薬事審議会委員、東京都卸売市場審議会委員、全国地域婦人団体連絡協議会副会長を歴任。
現在、東京都地域婦人団体連盟会長、東京都医療審議会委員、ベターリビング優良住宅部品認定委員、財団法人救急振興財団評議員、北方領土の返還を求める都民会議会長

特定非営利活動法人 東京都地域婦人団体連盟



 
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