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地域の視点で憲法9条を考える

2010年9月13日

仮屋志郎さん(北海道新聞社出版局)

 

―――北海道新聞社は2007年6月に『9条 やめるんですか? −北の国から憲法を考える』を出版されました。新聞社が憲法の本を出版することはそれほど多くないと思いますが、出版の動機などからお聞かせください。
(仮屋さん)
 私も憲法のことを普通の市民の一人として関心を持っていましたが、2007年の正月に実家の父と話しをしている中で、私もメディアの一員として何かアクションできるのではないかと気づくことになりました。安倍政権の下で、ちょうど憲法「改正」への動きが強まり、2006年暮れには教育基本法の「改正」も行われる状況に対して、何かしなければならないと考えました。
 憲法の本の出版には社内でも様々な議論が行われましたが、最終的に出版が決まりました。

―――『9条 やめるんですか? −北の国から憲法を考える』は、憲法9条の意義について、とことん北海道という地域にこだわって編集され、そこにこの本の大きな特徴があると思います。本の内容について紹介してください。
(仮屋さん)
 おっしゃる通り、この本は北海道の人々に馴染みのある著名人から、北海道という地域をふまえた文章を寄せていただきました。それが好評で多くの方々に普及することができました。
 この本の編集は、やはりその執筆者の選定に骨が折れました。私たち北海道新聞社自身が憲法9条について語ってもらいたい人を考え選び、依頼をしました。依頼にあたっては北海道の地でのご自身の実体験をふまえて憲法9条を語っていただくようお願いしました。その結果、芥川賞作家の加藤幸子さんやアイヌ文化を広げているアトぅイ(アイヌ語で「海」)さん、三浦綾子記念文学館館長の三浦光世さんなどが素晴らしい文章を寄せてくださいました。

―――本の反響などをお聞かせください。
(仮屋さん)
 実は、北海道には400を超える「九条の会」がいろいろな地域に広がっています。この本は各地の「九条の会」に広げることができました。
 若い女性たちから嬉しい感想が多かったことは意外でした。「以前から憲法9条のことを知りたい、考えたいと思っていた」「この本が憲法9条について考えるきっかけになりました」などの声が寄せられました。多くの若い女性の根底にも憲法9条への関心があることがわかりました。
 新聞社が憲法の本を出版したことを評価してくださる方もいらっしゃり、これも嬉しかったことです。この本はその後、高知新聞社の本『9条 しあわせの扉』の出版(2009年)にもつながりました。

―――地域の視点で憲法9条を考える本が出版され、広がることは今後も重要なことだと思います。今後のことは何かお考えですか?
(仮屋さん)
 『9条 やめるんですか? −北の国から憲法を考える』は作家の方々の文章を中心に編集したのですが、できれば北海道の地で農業やものづくりに従事している人々にも語ってもらいたいと思っています。そのような人々の中に憲法9条のことを考えている人が多くいるんです。いずれ実現できればと思っています。

―――『9条 やめるんですか? −北の国から憲法を考える』の出版・普及の経験が全国に広まればと思います。本日はありがとうございました。



 
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