法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

法学館憲法研究所

Mail info@jicl.jp
 
今週の一言
憲法情報Now
 憲法をめぐる動向
 イベント情報
 憲法関連裁判情報
 シネマ・DE・憲法
 憲法関連書籍・論文
 ■今日は何の日?
憲法Voice
研究所・客員研究員紹介
中高生のための憲法教室

憲法文献データベース
日本国憲法全文
リンク集
 
事務局よりお知らせ
賛助会員案内
メールマガジン
ご意見フォーム
サイトマップ

今週の一言

 

平和資料室、平和の鐘など岐阜市のとりくみ

2009年6月29日

篠崎喜樹さん(「岐阜空襲を記録する会」事務局長)


―――岐阜市の平和資料室はJR岐阜駅の改札から3分ほどのところにあり、貴重な資料が展示されています。こんなに便利なところにある自治体の平和施設は珍しいのではないでしょうか。
(篠崎さん)
 平和関係施設を運営している自治体は他にもありますが、岐阜市平和資料室の立地は抜群だと思います。

―――岐阜市平和資料室には第二次大戦時の岐阜空襲の際の戦災遺品や各種資料、写真パネル、投下された焼夷弾やその模型などが展示され、戦争の悲惨さ・残虐さを後世に伝える場になっています。市民が集まりやすい便利なところにこのような施設が開設された経緯をお聞かせください。
(篠崎さん)
 私たちは1974年に「岐阜空襲を記録する会」を発足させ、空襲の記録を語り継ぐ活動をしてきました。岐阜市は1988年に「岐阜市平和都市宣言」を決議しました。そこで市内の様々な団体による「岐阜市平和館をつくる会」を結成し、市への要請活動をすすめました。その結果、2002年、岐阜市文化生涯学習課(現在は市民協働推進課)所管の施設として平和資料室がオープンしました。
 平和資料室の開館時間は朝9時から夜9時までです。休館日は月に1日しかありませんので、日常的に誰でも展示を観ることができます。このような施設ができ、喜んでいます。

―――平和資料室は市の施設ですが、市民による組織である「岐阜市平和資料室・友の会」が運営に協力しているのですね。
(篠崎さん)
 全面的に協力しています。基本的には無人の施設ですが、特別展の時、あるいは小学校・中学校の生徒さんたちが集団で見学にいらっしゃる時などは、「友の会」のメンバーがボランティアで案内役を務めています。展示の内容やイベントは「友の会」で相談し、市に提案し積極的に援助し、展示パネルの制作、展示品の収集などをしています。イベントの案内は市の広報誌にも掲載してもらっています。

―――平和資料室には僧侶・竹中彰元さんに関わる資料も多く展示されています。竹中さんのことを紹介してください。
(篠崎さん)
戦時中、住職・竹中彰元さんは、日本の中国などへの侵略に反対したことを理由に有罪判決を受け、真宗大谷派(東本願寺)からの処分も受けました。2007年、真宗大谷派(東本願寺)はその処分が過ちだったことを認め、竹中さんは復権・顕彰されました。岐阜に住んでいた竹中さんのことも多くの人々に伝えていきたいと思っています。

―――ところで、岐阜市は平和資料室の開設のほかにも平和のとりくみがあるようですね。
(篠崎さん)
 岐阜市の空襲は1945年7月9日でした。岐阜市は毎年7月9日を「平和の日」として、午前9時に、市内いっせいに「平和の鐘」が鳴らされ、市民が犠牲者の追悼し平和を祈っています。多くの市民の空襲体験が語られ、体験談集もつくっています。
 平和資料室に飾られている平和を願う折鶴は市が市民に呼びかけ、集められます。その数は毎年約10万羽です。

―――篠崎さんは岐阜の「九条の会」の活動にも参加しておられますね。
(篠崎さん)
 私はずっと「岐阜空襲を記録する会」の活動をしてきました。それに加えて、「岐阜市平和資料室・友の会」と「九条の会」の活動をすすめてきました。「九条の会」ができ、これまで様々なイベントを実施してきましたが、いつも多くの人たちが集まってくれます。私は、日本国憲法9条には人々の心を掴む力があるということを感じています。

―――平和への岐阜市のとりくみは篠崎さんたちの地道な運動の賜物だと思います。今後とも頑張っていただきたいと思います。本日はありがとうございました。

◆篠崎喜樹(しのざきよしき)さんのプロフィール

「岐阜空襲を語る会」事務局長。「岐阜・九条の会」世話人。


 
[今週の一言][憲法情報Now][中高生のための憲法教室][憲法文献データベース][事務局からのお知らせ]
[トップページ]