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「“9条”で守ろう 旅の安心 世界の未来!」

2009年4月20日

松岡武弘さん(労働者協同組合国際ツーリストビューロー理事)

―――松岡さんは人々の旅行をサポートしながら、平和の重要性を語っておられます。まず、その基本的なお考えをお聞かせください。
(松岡さん)
 旅行と平和の間には重要な関係があります。
一つは、旅行というのは平和でなければ成り立たないということです。9・11同時多発テロが起こったり、アメリカがアフガニスタンやイラクを攻撃するような事態になると、海外旅行をする人は減ります。平和で安全でなければ、人々は旅行を躊躇することになります。
 もう一つは、人々が旅行をして国を超える交流が広がることは平和な社会をつくっていくことに役立つということです。私たちは「平和を紡ぐ」と言っていますが、ぜひ交流を広げていきたいと思っています。

―――松岡さんは「旅で9条守ろう会」を立ち上げ、スタッフの皆さんとともに日本国憲法第9条を守り、そして世界に広げる活動もなさっています。これまでのお取り組みを紹介していただけますか。
(松岡さん)
 私たちはこれまで「九条パスポート」をつくり、それを海外旅行者の皆さんに差し上げています。そこには日本国憲法第9条の英訳を印刷しています。2004年に著名人9人による「九条の会」アピールが出されましたが、その英訳もお配りしています。また、9条の中国語訳・韓国語訳・ベトナム語訳・フランス語訳・スペイン語訳・イタリア語訳・ロシア語訳なども旅行者の皆さんにお配りしています。旅行者の皆さんが外国の方々と交流する際に、ぜひこれらを活用していただきたいと思っています。
 いまスタッフ全体で「旅で9条守ろう会」を立ち上げ、ホームページ(ブログ)での情報発信などをすすめています。また、JR元町駅ホームから見えるように「“9条”で守ろう 旅の安心 世界の未来!」というプレートを掲げ、アピールしています。

―――日本国憲法第9条が諸外国の人々にどのように受け止められているのか、実際の経験をお聞かせください。
(松岡さん)
 先日、世界社会フォーラム(2009年1・2月、ブラジル)に私たちのスタッフである大村圭子さんも添乗で参加してきましたので、その経験を話してもらいましょう。
(大村さん)
 日本国憲法が戦争放棄や戦力不保持を明記しているということは外国人にはほとんど知られていないのが現状だと思います。世界社会フォーラムの時には日本国憲法第9条について外国の人々に知ってもらおうと、9条チラシ(ポルトガル語と英語)やパフォーマンスで伝えたところ、現地の参加者たちはビックリしていました。外国人たちは“日本はいつもアメリカの言いなり”という印象を持っていて、“日本国憲法には本当に戦争放棄や戦力不保持が書かれているのか?”という驚きの声を数多く聞くことになりました。

―――日本国憲法第9条の存在と意義を世界の人々に示していくことはいよいよ重要だと思います。
 さて、松岡さんには旅行の仕事の原点があるそうですね。
(松岡さん)
 私にとっては、1995年の阪神・淡路大震災での経験が仕事の原点になっています。当時、被災者の皆さんは家を無くし、風呂にも入れない日々が続きました。旅行の仕事をしている私たちは、被災者の皆さんを無料で温泉にお連れしました。申し込みが殺到しました。私たちは被災者の皆さんがお風呂に入れるよう、あちこちからカンパを集め、バス21台を借りて実施しました。被災者の皆さんには大変喜んでもらいました。お客様が何を望んでいるのかをふまえ、それに誠心誠意こたえ、喜んでいただいたことは私たちの仕事の原点です。私たちは、そこから、災害や戦争がなく、人々が安心して暮らせる平和な社会をつくる必要性を痛感することになりました。

―――松岡さんはその他にも多面的な活動をされているようですね。
(松岡さん)
 ノーベル賞を受賞した故・湯川秀樹博士の「まがつびよ ふたたびここに くるなかれ 平和をいのる 人のみぞここは」という詩があります。広島平和祈念公園にこの詩の碑が建っていますが、この詩に元宝ジェンヌ諏訪あいさんが曲をつけた歌を、湯川博士の平和への願いとして広げる活動があります。私は兵庫県旅行業協同組合にも関わっており、その組合の皆さんや諏訪さんたちと一緒にこの歌を「広げる会」の活動をすすめています。

―――松岡さんの思いと実践をお聞かせいただき、ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。

◆松岡武弘(まつおかたけひろ)さんのプロフィール

1991年2月 轄総ロツーリストビューロー代表取締役就任
1992年〜  兵庫県旅行業協同組合理事、専務理事、副理事長歴任
1995年1月 神戸元町本社で阪神淡路大震災に被災
2007年6月 轄総ロツーリストビューロー創業50周年
2009年4月 国際ツーリストビューローが株式会社から労働者協同組合に移行、(労協)国際ツーリストビューローの理事に選出

 


 
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