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「平和の灯を!靖国の闇へ」

2008年8月4日

閔然秀 (ミンヨンス) さん(韓国)
[靖国反対共同行動の主旨]

靖国反対共同行動とは、日本軍国主義の象徴である靖国神社の反文明性・反人権性を国際社会に知らせ、侵略戦争の首謀者らとともに戦争神と称えられている韓国と台湾、日本、沖縄の犠牲者らの無断合祀を取り下げるための国際連帯行動である。
日本社会において靖国神社は「天皇」と同じく、長い間聖域だった。そんな風土で靖国の存在に疑問を抱いたり、問題を申し立てたりする人はごく少数に過ぎなかった。小泉政権が登場する前まで、日本国内で靖国と闘うことは、主に地方自治体や公職者が靖国神社に献金をするなど予算を使うことは違憲(政教分離違反)というものであり、司法もこれを違憲と判決している。
靖国反対行動の主な内容である「無断合祀取り下げと参拝反対」は、2000年代に入って本格化された。2001年6月、軍人・軍属生存者と遺族らが合祀取り下げ訴訟を申し立て、その年の11月には日本の7地域で小泉首相の靖国神社参拝を違憲とする訴訟(以下違憲訴訟)が始まったのだ。これらの裁判闘争は、90年代はじめから日本の過去清算を要求する韓国や台湾などアジアの強制動員被害者とこれを支援する日本の市民団体との連帯が積み重なり可能となった。
しかし2004年2月から始まった違憲訴訟に対する判決は、福岡地裁と大阪高裁だけが違憲判決を下しただけで、ほかの地域では全て棄却され、その上2005年9月大阪高裁の違憲判決直後、小泉首相は5回目の靖国神社参拝を強行し、結果、靖国問題解決のための国際連帯が推進された。
このように国際連帯を推進・組織しつつ、ろうそく行動を含めた国際学術シンポジウムや平和ツアーなどの多様なプログラムが行われてきた。同時に韓国と台湾、沖縄、日本の遺族らがそれぞれ原告団を構成し、靖国神社を相手に合祀取り下げ訴訟を申し立て、現在も進行中である。
この8月10日には「平和の灯を!靖国の闇へ」というスローガンの下、2006年に引き続き第2次ろうそく行動を行う予定だ。この日の昼には日本教育会館で講演や文化行事があり、夕方にはろうそくを持って靖国神社を中心に周辺市街地を行進する予定だ。

「平和の灯を!靖国の闇へ」

・日時 : 2008年8月10日(日)13:00〜
・場所 : 日本教育会館ホール
・お問い合わせ:
     韓国HP メール
     日本HP

ろうそくの力を感じたい方は多くの関心と参加をお願いいたします。

[上記行動に臨んでいる理由]

解放から60年あまりが過ぎた今も、韓日関係は相変らず糸巻きのように縛られたままだ。このように過去を取り巻く議論が絶えず起こっている理由は、過去の歴史に対するお互いに異なる認識のためであるだろう。
「加害者と被害者というお互いに異なる立場で歴史を共有するのは不可能だろう」という疑問とともに現代を生きる若者として、この複雑で難解な問題を少しずつ解いていきたいと、この行動に臨んでいる。
過去の歴史に照らして見れば、靖国は決して日本・日本人だけの問題ではない。だから韓国を含めた東アジアの人々がこの問題に関心を持ち参加してくれればと願う。

[日本における憲法「改定」問題についての考え]

憲法改定も靖国と同じく日本軍国主義の象徴だ。憲法を改定する意味はすなわち、いつでも戦争が可能な国をつくるためのものであり、これは過去の侵略戦争で犯した行為に対して何の反省もないまま、また次の戦争を準備しているという計略が内包されているといえる。
血なまぐさい戦争によって刻まれた歴史から私たちが学べることは、平和に向けた渇望であるだろう。平和に対する無関心はあなたと私、そして私たちを脅かす武器となる。
「平和」といえば、とても壮大で漠然と感じられることがよくある。しかし平和は私たちのすぐそばにあり、平和のための実践行動は誰でもできる小さなこと、簡単なことから始められる。憲法改定問題も私たちのそばにある問題だからこそ、もっとたくさんの人が参加できると思う。
人の手は鉄砲のような武器を握るためであるのではなく、あなたと私の手を取り合うためにある。お互いにお互いの手を取り合って進むとき、私たちが願う平和も訪れるのではないだろうか。

◆閔然秀 (ミンヨンス) さんのプロフィール

1979年 6月、ソウル生まれ。
大学生時代から歴史の関連の市民団体に関心を持って自願活動。
卒業後、民族問題研究所で親日派問題に関わり活動。
2004年からは強制連行、靖国問題など韓日歴史問題に関わり活動中。



 
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