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60 周年記念日本のうたごえ祭典〜「今こそ憲法を守り輝かせたい!」

2008年5月5日

島袋美恵子さん(三多摩青年合唱団団長・祭典企画委員会)
 今年、日本のうたごえ運動は60周年を迎えました。そして、これを記念しての〈2008 年日本のうたごえ祭典〉を11月22日から24 日、東京・有明コロシアムを主会場に開催します。この3日間の中で三つの大きな音楽会を準備していますが、その共通したテーマは「今こそ憲法を守り輝かせたい!」というねがいです。
 「うたごえ」の60年の歴史は、まさに憲法と共に歩みつづけた道でもあります。平和をねがう思いと行動の青空にひるがえる歌。人間らしい働き方を求めるたたかいと連帯の中に響く歌。障害者や高齢者、そして未に生きるこどもたちの生命を守り育てる営みに寄りそう歌……。私たちが歌いつづけてきたのは、何よりも日本国憲法が実現しようとしている理想そのものだからです。
 なぜ私たちは平和を歌うのか、を考える時いつも胸に刻む、チェリストの故・井上頼豊先生の言葉があります。
 「音楽と平和はふたごの兄弟。平和なくして音楽はなく、また音楽はつねに平和に奉仕すべきものです」
 今 、危機にさらされようとしている憲法と私たちの「うたごえ」が果たすべき役割との関係も、そうなのだと思います。
 うたごえ祭典にむかう取り組みの中で、首都圏青年ユニオンの仲間たちと共同して「ありがとう」(KaZuMi/詞 小島啓介/曲)という新しい歌が生まれました。自分たちの持つ「働く者」としての権利を知り、会社の横暴に対して一人ひとりは弱くても、それを「つながりあった」仲間たちの力で跳ね返して行けるんだ、というナイーブだけれど心の底からの想いがつまった歌になりました。祭典の中ではこの歌が、青年ユニオンの仲間たちとそこに未来を見る先輩の労働者たちとの大合唱として響きます。
 また今回、祭典の総監督に就いていただいた池辺晋一郎先生からは「私たちが進みつづける理由」(キム・ロザリオ/詩堤未果/訳 池辺晋一郎/曲)という素晴らしい歌の宝物を頂きました。詩のキムさんは在米の韓国人二世。徹底した「新自由主義」の中で生まれる膨大な貧困──そこでは戦争さえビジネスとして組み込まれてしまう──それはひょっとして明日の日本の姿かも知れない。それに抗して進みつづけるイラク戦争反対の百万人デモの熱気さえも感じさせる、そんな曲として仕上げていただきました。

憲法のこころをうたう〜交響曲<五月の歌>

 そして祭典の2日目。日比谷公会堂での「60 周年記念音楽会」でオーケストラとともに歌い上げる交響曲〈五月の歌〉。これは「憲法施行40 周年記念市民フェスティバル」の委嘱により、日本を代表する作曲家・外山雄三、林光のお二人が書かれた全6曲の組曲です。この5月3日には「憲法フェスティバル2008 in あいち」で20 年ぶりに演奏され、この曲の輝きとメッセージがますます強いものになっていることを、溢れんばかりの聴衆と一緒に確かめ合いました。
 まだ見ぬ未来への憲法の理想を示す「木」(高良留美子/詩 外山雄三/曲)。自立した個人の尊厳をうたう「私を束ねないで」(新川和江/詩 林光/曲)。核兵器と科学の責任を問う「警告」(林光/詩・曲)。初演以来たぶん全国でも一番歌われている、共生のメッセージの「共に生きる町」(金明植/詩 林光/曲)。在るべき憲法の個人と社会のつながりを示す「愛」(谷川俊太郎/詩 外山雄三/曲)。そしてエリュアールの詩にたくして憲法を「おまえ」とよび「わたしはもはや おまえから離れるまい」というフィナーレを歌い上げる「おまえ」(林光/詩・曲)。
 この6曲の組み立ての中に、私たちは「憲法のこころ」のメッセージを見ることが出来ます。この詳しい解説については〈五月の歌〉の仕掛人ともいうべき森英樹さん(憲法学者・名古屋大学名誉教授)のお話が「季刊 日本のうたごえ」および昨年の「愛知憲法通信」に掲載されています。こうしたガイドを頼りに、合唱に参加した一人ひとりが音楽を作っていく過程と共に「憲法のこころ」を読み解いていく──ということに、もうひとつの<五月の歌>の取り組みの意味があるのだろうと感じています。
 今回の祭典では、作曲者の外山雄三氏による指揮で歌えるという素晴らしいチャンスを与えていただくことになりました。
 この機会に、平和を愛する多くの方々とご一緒に、この演奏を作り上げていきたいと現在 <五月の歌>をうたう合唱団員の募集も行っています。
 ぜひみなさまのご参加をお待ちしています。

 2008年日本のうたごえ祭典in東京の全体について、また交響曲<五月の歌>をうたう合唱団の募集要項については、祭典ホームページをご覧下さい。


◆島袋美恵子(しまぶくろ みえこ)さんのプロフィール

 沖縄県嘉手納町出身。
 歌劇「沖縄」公演をきっかけにうたごえと出会い、三多摩青年合唱団に入団。
 東京都の福祉施設で働くなか、仕事と結んだ「保母のうたごえ」運動とも出会い、その中で合唱指揮を実践しながら学ぶ。
 日本のうたごえ全国協議会常任委員も永年つとめてきた。
 現在、三多摩青年合唱団団長。東京のうたごえ協議会副会長。
 60周年日本のうたごえ祭典・記念音楽会企画責任者。



 
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