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今週の一言

 

演習場のど真ん中に温泉を掘ろう!

2007年12月3日

川瀬氾二さん(矢臼別演習場の住人)
―――川瀬さんは、北海道にある陸上自衛隊矢臼別演習場の中に住み続け、反戦・平和を訴えておられます。まず、その経緯からお聞かせください。
(川瀬さん)
私は1952年にこの土地を開拓し、酪農と農業を始めました。やがて陸上自衛隊の矢臼別演習場がつくられ、まわりの農家は離農していきましたが、私はこの土地に残りました。私はずっと馬を放牧していたのですが、1984年、自衛隊から突然放牧の中止を求められました。矢臼別演習場で日米合同演習が行われることになったからです。私は、自衛隊は憲法に違反していると考え、以降反戦・平和を訴えるようになりました。 ―――川瀬さんのたたかいは、法学館憲法研究所も製作・普及に協力している、ドキュメンタリー映画「戦争をしない国 日本」でも紹介されています。映画「Marines Go Home(マリーンズ ゴー ホーム)」でも紹介されています。川瀬さんの訴えに反響が広がっているのではないかと思いますが、紹介していただけますか。
(川瀬さん)

川瀬牧場のD型ハウス(倉庫)
映画「戦争をしない国 日本」から
 私の牧場では、毎年8月に「平和盆踊り」が行われます。全国各地から1500人くらい集まり、平和について語り合われます。集まってくる多くの方が個人として自発的に参加されます。夏だけではなく、最近は、川瀬牧場に行ってみよう、といろいろな人たちが来てくれます。
 新聞社やテレビ局からの取材を受けることも増えています。米軍再編と自衛隊の演習に対して国民の注目が集まっているからだと思います。

―――川瀬牧場のD型ハウス(倉庫)の屋根には1文字2mの文字で日本国憲法の前文と9条が大書きされています。「自衛隊は憲法違反」というアピールや国際条約で決められた無防備地区のマークも書かれています。川瀬牧場を訪れた人たちは感銘を受けているのではないでしょうか。
(川瀬さん)
 みんな倉庫の屋根をバックに記念撮影していきますね。

―――川瀬牧場に温泉を掘るとりくみを始められたのですね。
(川瀬さん)
 実は、温泉を掘ることは、自衛隊から放牧を中止させられた、1984年の時に考えたんです。自衛隊の敷地内にある民有地を守るにはどうすればよいかと考え、思いついたんです。ここを温泉のある平和郷にしようということです。
 その後時が経ってしまいましたが、川瀬牧場のことがいろいろなところで報道されるようになり、もはや後に引けない、とパンフレットをつくり、多くの人たちに協力を求めることにしました。

―――反響はどうでしょうか。
(川瀬さん)

パンフレット

 まずはパンフレットを、私がお付き合いをさせていただいている人に送ったんですが、毎日協力金が振り込まれてきます。「夢と希望とロマンに溢れる楽しい事業。微力ながらお手伝いさせていただきます」といった激励をいただいています。1億円が目標ですので、まだまだですが、ぜひ多くの方々の協力を得て実現したいと思います。

―――ぜひ実現していただきたいと思います。私たちも微力ですが、応援させていただきます。
 ところで、川瀬さんは、足尾銅山鉱毒事件を告発した、田中正造を尊敬しているそうですね。
(川瀬さん)
 田中正造の「非暴力不服従」の姿勢を尊敬しています。その姿勢はすごく大事だと思います。私の土地も接収される危険性がありますが、その時にも、私は「非暴力不服従」の姿勢を貫きたいと思っています。

―――川瀬さんの姿勢ととりくみに多くの方々が励まされると思います。本日はありがとうございました。



 
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