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「九条せんべい」が世界に広がる

2007年10月1日

瀬川満夫さん(焼き判作り職人)
―――瀬川さんは「九条せんべい」をつくり広げておられますが、どのような動機で始めたのですか。
(瀬川さん)
 たしかベトナム戦争の頃だったと思いますが、ラジオの国会中継を聞いていたら、野党議員の質問に対して政府が「憲法9条・9条と、そんな青臭い書生のような理想論で、国が守れるか、めしが食えるか」という趣旨の答弁をしました。その時一つのアイデアがひらめいたんです。「9条は食べられる」ということです。
私は焼き判職人の家に生まれました。戦後、父は芭蕉の句を瓦せんべい用の焼印にし、少年の私がそれをリュックに背負い東日本一円の和菓子屋を一軒一軒訪ね、売り歩いたことを思い出したんです。「そうだ、9条の条文の焼印を作り、それを手焼きせんべい屋で焼き上げてもらおう。「九条せんべい」は食べられます、と言って広げよう」と思ったんです。
私はアフリカなどで多くの子どもたちが飢えていることについても「何とかしたい」と思っていて、「九条せんべい」をアフリカの子どもたちへの緊急食糧援助にもしたい、これが9条の国際貢献だ、と考えました。
戦時中、私が住む仙台も空襲にあい、一面焼け野原となりました。戦後日本国憲法が制定され、私は、憲法9条は日本の宝だと思いました。9条を世界に広げたい、何かしたい、自分にしかできないことをしたい、と思っていた私は、こうして「九条せんべい」をつくるようになったんです。「九条せんべい(英文版)」もつくりました。

九条せんべい日本語版

九条せんべい英語版

―――「九条せんべい」の英語版というのも面白い発想ですよね。
(瀬川さん)

おいしそうに「九条せんべい」
を食べるアフリカの子どもたち

 海外のアーティスト(イムチジ合奏団など)が仙台でコンサートをしたことがありました。その時、私は友人の中学教師と相談し、海外のアーティストたちに日本の伝統的な保存食であるせんべいを贈ることにし、英文版をつくったんです。
 その後海外青年協力隊の人たちが「九条せんべい(英文版)」を世界各地に持って行ってくれたんです。そうしたら、アフリカの子どもたちがおいしそうに食べてくれました。識字率の低いマリ共和国では、9条の文字が入った「九条せんべい」は給食であるとともに子どもたちの「教科書」になりました。アメリカの市民は街頭で「九条せんべい」を手に平和を訴えました。「九条せんべい(英文版)」はこうして、どんどん広がっています。
 先日亡くなられた小田実さん(「九条の会」呼びかけ人)も「九条せんべい(英文版)」を100個かかえて世界各地で広めてくださいました。
 今後はもっと多くの国々の言葉の「九条せんべい」をつくり広げていきたいと思っています。

―――「九条せんべい」は日本国内にも広がっていますよね。
(瀬川さん)
 全国各地の「九条の会」から注文していただいています。発会式で参加者に配ったりされているようです。
 私の思いとしては、「九条せんべい」は9条に関心を持っている人だけでなく、無関心な人々にもっと広げたいと思っています。茶飲み話の場に「九条せんべい」があって、9条についての話し合いが広がれば嬉しいです。
 憲法やその9条のような真面目なことを、面白く、わかりやすく伝えていきたいと思っています。「九条せんべい」を“宮城(きゅうじょう)”から全国・世界に広めたいです。

―――私たちも9条を世界に広げることは重要であると考え、ホームページに英語ページを設けています。今後とも手をたずさえていければと思います。本日はありがとうございました。


■瀬川満夫(せがわ みつお)さんのホームページはこちらです。

 


 
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