法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

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9条とともに99条の意義を伝える

2007年5月14日

四津谷薫さん(憲法勉強会ベアテの会)
―――憲法勉強会ベアテの会は大変地道に憲法の勉強を続けておられます。四津谷さんたちがベアテの会を立ち上げた動機・問題意識からお聞かせください。
(四津谷さん)
 私は以前伊藤さん(事務局注:当研究所の伊藤真所長=伊藤塾塾長のこと)の話しを聞く機会があり、そこで憲法の根本的価値として「個人の尊重」という考え方があるということを知りました。私は、いつか周りの人たちと憲法を勉強していこうと思っていました。1999年に日米防衛協力のための新指針(ガイドライン)関連法、国旗国歌法、通信傍受法、国民総背番号制(住民基本台帳法の改正)、憲法調査会を設置する法、など憲法とその平和主義の考え方に反するような法案が次々と成立し、危機感を募らせていたところ、周りに賛同してくださる方が増え、2000年にベアテの会を立ち上げました。

―――ベアテの会は毎年何回も学習会を開催しておられますよね。いま全国各地で「九条の会」をはじめとするとりくみが進められていますが、中断することなく続けるということは大変です。ベアテの会を継続させているのは四津谷さんの強い決意によるところが大きいのだろうと思いますが、継続させてきた秘訣をお聞かせください。
(四津谷さん)
 勉強会には、毎回そんなに多くの方々が集まるわけではないんですが、継続して参加してくださる方もいらっしゃいます。新しい方が参加してくださる時もあります。参加者は会社員の方とか主婦の方が中心ですが、戦争体験者の方なども参加してくださっています。
 工夫していることは、その時々の社会の話題をテーマにしていることが挙げられます。イラクへの自衛隊の派遣の問題や女性天皇問題を扱った時には全然存じあげない方々も参加してくださいました。

―――昨年は「99条+九条の会・阪神」という組織もつくられたそうですね。
(四津谷さん)
 スリーナイン阪神と言っています。私は、日本国憲法の条文としては9条が重要ですが、99条も大事だと思っているんです。99条は国会議員や公務員の憲法尊重擁護義務を定めています。憲法を守らなければならないのはまさに権力者なのだということを、もっと社会に広げる必要があると考え、「99条+九条の会・阪神」を立ち上げました。昨年5月の結成総会では土井たか子さんに講演してもらい、大盛況でした。

―――憲法というのは国の最高法規として国民が守らなければならないものだと思われがちですが、実は権力を行使する人たちが守るべきものとして定められているということは、あまり知られていません。お互いにおおいに広げていきたいと思います。
 最後に訴えたいことを仰ってください。
(四津谷さん)
 安倍首相は日本を「美しい国」にしたいと言っていますが、日本が世界に対して誇れるものがあるとすれば、それは日本国憲法なのではないかと思います。
 戦後の政治において憲法「改正」は政策の順位としては高くありませんでした。それは多くの国民が、憲法はそのままでよいと思ってきたからだったと思います。その憲法の価値を、引き続き多くの皆さんと学び広げていきたいと思います。

―――本日は貴重なご活動の経験をお聞かせいただきました。四津谷さんのご経験は全国各地で憲法を語り広げようとしている方々の参考になると思います。ありがとうございました。

◆四津谷薫(よつや かおる)さんのプロフィール

2000年に憲法勉強会ベアテの会を設立し、学習会を継続してきた。2006年には呼びかけ人として「99条+九条の会・阪神」も結成した。
2007年、西宮市議に当選。


 
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