法学館憲法研究所は、憲法を系統的に研究し、個人の尊厳の実現をめざす非政府組織としての自由な研究機関です

法学館憲法研究所

Mail info@jicl.jp
 
今週の一言
憲法情報Now
 憲法をめぐる動向
 イベント情報
 憲法関連裁判情報
 シネマ・DE・憲法
 憲法関連書籍・論文
 ■今日は何の日?
憲法Voice
研究所・客員研究員紹介
中高生のための憲法教室

憲法文献データベース
日本国憲法全文
リンク集
 
事務局よりお知らせ
賛助会員案内
メールマガジン
ご意見フォーム
サイトマップ

今週の一言

 

漫画「憲法メルトダウン」

2007年3月19日

松村俊さん(「連合通信」編集部)

―――松村さんは漫画「憲法メルトダウン」を作られましたが、どのような問題意識で作られたんでしょうか?
(松村さん)
私たちは、労働組合の方々がどのようなことに関心を持っているのかということに着目し、いろいろな記事や宣伝材料を配信しています。いま多くの労働組合が憲法「改正」問題に関心を持ち、組合員の皆さんに問題提起をされていますが、「改正」の危うさを分かりやすく伝えていくことに苦心されている。ふだん憲法に関心のない方にも、興味をもって読んでいただける素材を提供したいと考え、漫画を作成させていただきました。

―――今回作られた漫画は2作目ですよね。第1作目の反響はどうだったのでしょうか。
(松村さん)
漫画「9条の消えた朝」を2005年に発行しました。幸い多くの方々に読んでいただくことができました。一度に50冊、100冊のご注文をいただき、まわりの人たちに配ってくださる方もいらっしゃいました。組合員全員へ配布して下さった労働組合もあります。また、子どもにも読ませたいから、漢字にルビをふったバージョンをというような反響もありました。

―――第2作目をつくるにあたって重視したことは何でしょうか?
(松村さん)
 第1作目と同様に、憲法「改正」の問題点を分かりやすく示していくのが作品の狙いですが、今回は具体的な事実を示すことに心がけました。とくに強調したのは、「軍隊は国民を守るのか」という点です。
今日、憲法「改正」によって自衛軍を創設することが叫ばれています。多くの国民は、軍隊というのは国民を守るものだと思っていますが、実はそうではないのではないか。それを読者の方に考えていただくための材料をストーリーの中に盛り込みました。北朝鮮の脅威が様々な形で宣伝されており、軍隊を持つのも当然ではないかという雰囲気がありますが、できるだけ具体的な事実を提示することが、そんな雰囲気に待ったをかけることにつながるのではないかと感じているからです。

―――第2作目は立憲主義の重要性も強調していますよね。
(松村さん)
大学の憲法の講義では「憲法に違反する法律は無効」ということを聞いた記憶はあるのですが、権力の濫用を阻止するために憲法があるという「立憲主義」については、どうもきちんと学んだ記憶がないんです。ですから、お恥ずかしい話ですが、何年か前にダグラス・ラミスさんの講演で「憲法は国民から国家への命令書」ということを初めて知り、非常に新鮮に感じました。その後、伊藤真先生にインタビューさせていただいた際には、「最近は法学部の学生もこのことを知らない」とお聞きし、2作目の漫画の中ではこの点をきちんと取り上げていく必要があると感じたわけです。

―――これまで立憲主義を学ぶ漫画って、あったんでしょうか? そもそも憲法を素材にした漫画でどのくらいあるんでしょうか?
(松村さん)
 私の勉強不足かもしれませんが、あまり記憶にないですよね。
 立場は違いますが、小林よしのりさんが「ゴーマニズム宣言」などの作品で、さまざまな社会問題を取り上げ、かなりの影響力を持っているわけですから、憲法の理念を説く漫画がもっとたくさんあっていいはず。その中の一冊として、「憲法メルトダウン」を広げていきたいと考えています。

―――本当に多くの方々に広がればと思います。最後に、憲法「改正」をめぐる動向をどう見るか、松村さんのお考えをお聞かせください。
(松村さん)
 今日の憲法「改正」反対の運動は、ぜひ憲法に関心のない人たちや改憲賛成の人たちにも食い込んでいくものになって欲しいです。憲法「改正」に反対する人たちが「仲間内」だけで議論し合っていては駄目だと思うんです。憲法「改正」には国民投票が必要となるのですから、ぜひ多くの人たちと語り合っていく必要があると思うんです。
 そのためには、いろいろな手法が必要だと思います。漫画も一つの工夫として頑張っていきたいと思います。

―――この漫画を通して様々な議論が広がれば、と思います。今日はどうもありがとうございました。

◆松村俊(まつむら しゅん)さんのプロフィール
労働運動専門紙「連合通信」編集部所属。現在「連合通信・特信版」デスク。漫画「9条の消えた朝」に続き、2007年3月に漫画「憲法メルトダウン」を制作。
漫画「憲法メルトダウン」の内容と注文書はこちら


◆読者プレゼントのご案内

法学館憲法研究所として5名の方に漫画「憲法メルトダウン」をプレゼントします。
詳しくはこちらへ。


 
[今週の一言][憲法情報Now][中高生のための憲法教室][憲法文献データベース][事務局からのお知らせ]
[トップページ]