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今週の一言

 

記録映画を通じて憲法の価値を実現する

2006年4月3日


野田耕造さん(記録映画作家協会事務局長)

いま、日本国憲法を変えようとする動きが強まっている。戦後60年を経て、時代も大きく変わってきたから憲法も変えようとの主張があるが、どうなのであろうか。あらためて日本社会とその歴史の実際を確認しながら考えていきたい。歴史の生証人であるドキュメンタリー映画の役割はいよいよ重要である。
1955年(昭和30年)3月1日、日本記録映画作家協会は教育映画作家協会という名称で、フリー及び企業(岩波、新理研、日映、日映科学、電通、記録映画社など)の演出、脚本、助監督、編集、アニメーターの組織として72名の参加によって発足した。これらの背景としては戦前の記録映画作家、あるいはプロダクションの境遇がある。15年戦争の時代、記録映画作家たちは日本映画社に全て集められ、戦意高揚の記録映画、日映ニュースを作らされていた。これらの映像は劇場で大々的に上映され、少年、少女、青年を戦場へ駆り出した。作協はこうした暗い過去を払拭し、新憲法の価値体系を民衆の中に実現しようという作り手たちによって支持された。第7回総会で現在の名称に変更したが「記録教育映画の製作を通じて、平和で民主的な日本の文化の発展に貢献する」という規約の精神は変わることなく、今日まで守りぬかれている。創立以来50年、作協は作家の権利を守り、日本の民主主義に役立つために多面的な活動を続けてきた。諸外国のドキュメンタリストとの交流、または海外での平和カンパニア及びライプチヒ映画祭への派遣。「これだけはみてもらいたい映画会」や「世界の記録映画をみる会」、年2回の「記録映画をみる会」、須賀川国際映画祭への協賛、毎月1回の月例会など。出版活動としては「記録映画の技術」、ヨリス・イベンスの「カメラと私」の日本語出版、毎月1回発行の会報も450号に近づいてドキュメンタリーの分野で貴重な役割を果たしている。  
現在、会員、賛助会員、友の会など合わせて約100名。最近ではレイバーネット、ビデオ・アクト、ネオネオ座など若い世代との相互交流などドキュメンタリー愛好者のより広いネットワークをめざしている。創立50周年を記念して、来る4月18日(火)、20日(木)、21日(金)なかのゼロホールにおいて、記念映画祭を行う。
 上映する作品は、今まで作協に籍を置いた数百人の作家の作品の中から選ばれた20本である。日本の戦後史の社会、人間、自然にかかわるフィルムによる証言といえる。ぜひご覧いただきたい。

◆野田耕造(のだ こうぞう)さんのプロフィール

日本記録映画作家協会事務局長。
記録映画「生きる権利 監督。記録映画「子供たちの昭和史−大東亜戦争」・「 こどもたちの昭和史第2部 十五年戦争と教師たち 」などを製作。
日本記録映画作家協会創立50周年記念映画祭のブログ


【読者プレゼントのご案内(法学館憲法研究所事務局)】

上記の野田耕造さんの主張についてのご感想などをお寄せくださった方に、抽選で日本記録映画作家協会創立50周年記念映画祭(4月18日(火)〜21日(金)、東京・なかのZERO小ホールで開催)の招待券を2名様にプレゼントします。詳しくはこちらへ。


 
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