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映画『9-NINE- 憲法九条は訴える! 』

2005年8月29日
中橋真紀人さん(『9-NINE- 憲法九条は訴える! 』製作者)
昨年の夏に日本を代表する文化知識人の九名の方が「九条の会」を設立され、アピールを出されたことに強い共感を覚えました。こうした呼びかけに応えて、私達に何ができるのか、何をなすべきなのかを考えた時、先ずは九人の方の思いと姿勢を映像で全国各地に届ける仕事ができるのではないか、と思いついた次第です。そうしたタイミングにおいて、どのような内容で映像を作れば地域でお役に立つのだろうか、という視点で企画を検討してきました。
松元ヒロさん
根岸季衣さん
当初は90分程度のものを考えていたのですが、「地域の集会で講演などと共に使うのには45分以内に!」という要望を受けて、膨大な「九条の会」講演会やインタビューの中からコンパクトにメッセージを選ぶと同時に、難しい話にならない構成をめざした素材を探していて、豊かな内容を持つ絵本「戦争のつくりかた」や、超ユニークな松元ヒロさんのパフォーマンスに出会いました。また、朗読では、女優の根岸季衣さんが積極的に引き受けてくださいました。
9条の取組みで大きな問題は、若い世代の参加が少ないという点であり、こうした映像を気軽に見てもらうことを通じて、何かを考え始めてもらえればというのが私達の願いです。

【これまでの歩み】 
私達はこれまで「自主製作・自主上映」という方法で映像の活動を進めてきました。社会的なテーマ性の強い映像作品の製作・上映は、その資金調達から上映普及まで自分達の手で進めなければ成立しにくい状況の中で、全国の各地域に点在する様々な市民組織の草の根の取組みの力をお借りしながら、多彩な方法で上映活動を推進してきました。
振り返れば、こうした活動を支えられている方々の精神の根底には、憲法・教育基本法が定着しているものと痛感しています。(そして、この十数年の間、政治状況への危惧は感じながらも、「まだ大丈夫」という思いもありましたが、最近は深刻な危機感を持つに至っていました。そうした状況での、この映像づくりは自分達の姿勢を問い直し、学びなおす良い機会にもなりました)
梅原猛さん
朴慶南さん
私達は生き方を考え学ぶ一つの場として、「橋のない川」の作者である住井すゑさんの主宰する「抱撲舎」という勉強会の活動に参加してきました。そして、住井さんの要望に応えて「橋のない川」第7部出版記念の「日本武道館講演会」(個人の講演会としては武道館初めて)の開催と記録ビデオの制作、交響詩「橋のない川」(作曲:小六禮次郎、朗読:倍賞千恵子)の制作と演奏発表会、などを行ってきました。また、住井さんが亡くなられた後、その思想と生き方を伝えるために記録映画「百歳の人間宣言」(監督:橘 祐典)[第57回2002年毎日映画コンクール「記録文化映画賞(長編)」受賞]を製作し、全国各地で自主上映会を推進しています。
同時に、夜間中学の先生と生徒の姿を追った記録映画「こんばんは」(監督:森 康行)[第58回2003年毎日映画コンクール「記録文化映画賞(長編)」受賞、第1回平成15年度文化庁記録映画大賞]を製作、各地で上映普及を進めています。
また、重度の障害を持つ子どもと家族の生き様と共同作業所づくりを描いた長編アニメ「どんぐりの家」(原作・総監督:山本おさむ)[第1回1997年度文化庁メディア芸術祭優秀賞]、事故で車椅子となった高校生が車椅子バスケットに出会って青春を取り戻していく劇映画「ウィニング・パス」[文化庁助成作品]などを自主製作し、その上映活動を全国的に展開してきています。「どんぐりの家」の取組みでは全国3300回を越す上映会で120万人の観客を得るなど、地域の福祉活動と結びついた貴重な成果を上げています。[「どんぐりの家」は現在、ビデオでの普及が進められています]
私達の仕事は、映像を作り、それを全国各地に届けて上映し、多くの市民に見てもらい、そこから議論や行動を始めてもらう機会を作る、というものです。出来あがった映像を活用し、同じ場でたくさんの人々が鑑賞し、思いをひとつにする企画や、様々な市民団体の中での上映を進めて頂きたいと考えています。
その為に、「上映権付き」ソフトという形での普及、何処で誰にどの様に見せても良いというフリーな条件を認めています。このことが、新しい輪を広げる契機になってほしいと考えています。今後とも、こうした取組みへのご理解とご支援をお願い申し上げます。

◆中橋真紀人(なかはし まきと)さんのプロフィール

1951年大阪府生まれ。企画制作プロダクション『イメージ・サテライト』代表。
大学卒業後、映画の企画制作、配給、宣伝、上映の業務に携わり、「ふたりのイーダ」「こんにちはハーネス」「ひかりごけ」など、数々の作品に参加。1997年に自主製作で完成させたドキュメンタル・アニメーション「どんぐりの家」は全日本ろうあ連盟と共同作業所全国連絡会(現・きょうされん)の支援のもと、ユニークな草の根方式で3,300回、120万人を超える成果を上げ、障害者福祉の分野で大きな反響を呼んだ。また、1999年には日本で初めてろう者と聴者が共同して作った劇映画「アイ・ラヴ・ユー」の製作上映委員会事務局長、2001年には京都市と提携して製作された「アイ・ラヴ・フレンズ」と、2003年11月15日より九州先行上映中の「ウィニング・パス」(中田新一監督・松山ケンイチ主演)でもエグゼクティブ・プロデューサーを務めた。2003年には映画「こんばんは」をプロデュース。2005年、映画「9-NINE-憲法九条は訴える!』を製作。


『9-NINE- 憲法九条は訴える! 』の入手方法などは公式サイトでご確認ください。


 
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