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核兵器廃絶へ 〜 世界の青年と語り合う

2005年7月4日
布施恵輔さん(「核兵器なくそう!世界青年のつどい準備委員会」事務局長)

―――戦後60年・被爆60年を迎える8月に、布施さんは核兵器廃絶をめざす世界青年のつどいを開催されます。つどいを開催するに至った経緯ととりくみを教えてください。
(布施さん)
昨年広島・長崎で開催された原水爆禁止世界大会の時、「フランス平和運動」という団体が世界青年のつどいを提案されました。私たちはその提起を受けて国内でつどいの準備委員会を発足させ、8月のつどいの準備をすすめています。この間、今年の2月には静岡でつどいを開催しました。これにはフランスやフィジーの青年の参加者も得て、約600人の集会となりました。集会ではビキニ環礁沖の水爆実験で被災された大石又七さんのビデオメッセージを観ながら、核兵器廃絶について討論しあいました。5月にはNPT再検討会議ニューヨーク行動に参加した青年で青年のつどいを開催しました。ここでもアメリカ・フランスの青年と日本から参加した240人の青年が討論しました。

―――フランスの青年が広島・長崎に集まろうと呼びかけたのはどのような問題意識だったのでしょうか。
(布施さん)
「フランス平和運動」は、広島・長崎は世界で唯一の被爆地であることから、その被爆の実相を学ぼうと提起したんです。広島・長崎の悲劇をくり返さないために、まずは被爆者の生の声を直接聞きたい、聞く必要がある、と考えたそうです。そして、世界の青年がとりくみを交流し、平和文化を世界に広げていこうと呼びかけたんです。

―――8月のつどいにはどのくらいの青年が集まる予定ですか。
(布施さん)
広島で2000人、長崎で1000人が目標です。
海外からはフランス、アメリカ、スウェーデン、フィンランド、イギリス、ドイツ、フィリピン、韓国などから100人を超える青年が参加する予定です。フランスからの参加者は60人を超えます。
日本でも全国各地から多くの青年が参加します。神奈川からは400人の青年が参加する予定です。愛知からは7台の青年バスで参加する計画です。地元広島でも500人が参加する予定です。

―――5月にアメリカで開催されたNPT再検討会議は核兵器廃絶への方向性を示すことができませんでしたが、今後の展望をどのように考えていますか。
(布施さん)
NPT再検討会議の結果は残念ですが、核兵器廃絶を求める国際的な世論と運動は確実に広がっています。世界の多くの政府やNGOが核兵器の廃絶を主張するようになり、国際政治の一つの焦点になっています。
また、青年のとりくみや交流が広がっています。NPT再検討会議のニューヨーク行動に参加した青年たちはアメリカの多くの市民に歓迎され、自分たちの活動に確信を持って帰ってきました。8月のつどいにむけてその輪がさらに広がっていくことになると思います。

―――核兵器廃絶は武力によらない平和構築を展望する日本国憲法の理念を広げていく課題でもあると思います。現在改憲の動きが強まっていますが、布施さんの憲法に対する思い・お考えをお聞かせください。
(布施さん)
核兵器廃絶を実現するためにも、日本国憲法の平和主義の考え方を諸外国に広げていくことが重要だと思います。私たちが諸外国の人たちと交流をしていく際、日本国憲法の平和主義は欠かせないものだと思います。それを片手に持っていてはじめて対話が成り立つような気がします。とくにアジアの人々の中には、日本のアジアへの侵略は原爆の投下によって終わったという認識もあります。そのような人たちと対話をしていく際に、戦力不保持を謳い平和の実現を求める日本国憲法の理念を世界に広げる展望も語っていく必要があると思います。
私も大学で憲法の授業を受けましたが、社会に出て働きはじめると、労働現場などでは憲法の理念に逆行することが無数にあります。憲法というのは空気のようなものだと思われることが多いようですが、実はそれは私たちの生活や将来にとって大変重いものだと考えます。
私も核兵器廃絶の運動とともに、憲法の理念を学び広げていきたいと思います。

◆布施恵輔(ふせけいすけ)さんのプロフィール

1974年生まれ。「核兵器なくそう!世界青年のつどい準備委員会」事務局長。全国労働組合総連合(全労連)青年部書記次長。


 
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