• HOME
  • 今週の一言
  • 浦部法穂の憲法雑記帳
  • 憲法関連論文・書籍情報
  • シネマde憲法
  • 憲法をめぐる動向
  • 事務局からのご案内
  • 研究所紹介
  • 賛助会員募集
  • プライバシーポリシー
シネマde憲法
「憲法映画祭2022」(東京・吉祥寺)のご案内
花崎哲さん(憲法を考える映画の会)




 今回で6年目になる「憲法映画祭」のご案内をさせていただきます。
 「憲法映画祭」は、憲法記念日を前に映画を見て、憲法をみんなで考えるものです。今回は2日間、8つの映画と講演を予定しています。
 今年2022年、私達は今までにない改憲の危機に直面しています。昨年秋の衆院選によって改憲勢力が伸び、2022年夏の参議院選挙で多数をとって、一気に改憲を実現させようとしています。3年目を迎えているコロナ禍は「緊急事態条項」の口実にされようとしています。
 そうした中で、ウクライナで戦争が始まりました。侵略と戦争は絶対に許されませんが、戦争によって苦しむのは双方の兵士を含めて「人」(国民・市民・庶民・人民)です。
 一方で、この戦争への恐怖を利用して「国を守るために憲法を変えて、さらに軍備を増強させなければ」という方向に誘導しようとする人たちがいます。
 国を守るために「人」が殺されるのです。
 私たちは、日本国憲法がめざしているものが何か、この上映会がそれを考える機会になればと思います。あたらめて今こそ憲法を考え、自分たちのものにして行きたいと思います。
 そうした中で私たちは二つの側面、テーマから、憲法の「いま」を考え、改憲を阻む力にして行きたいと思います。

憲法を考える映画の会
憲法を考える映画の会FB

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

憲法映画祭 2022(第64回憲法を考える映画の会)

日時 2022年4月23日(土)・24日(日)
会場 武蔵野公会堂ホール(東京・吉祥寺駅南口2分)

4月23日(土) 〈テーマ:若い情熱とともに闘う〉       
 10:30 映画 「グレタ ひとりぼっちの挑戦」(101分)
 13:00 映画 「ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記」(106分) 
 15:00 映画 「私たちの生まれた島 OKINAWA2018」(141分)
 17:45 映画 「島がミサイル基地になるのか 若きハルサーたちの唄」(60分)
 19:15 映画 「バークレー 市民がつくる町」(35分)

4月24日(日)〈テーマ:改憲=日本軍がまたやってくる〉
 10:00 映画 「日本鬼子 リーベンクイズ 日中15年戦争・元皇軍兵士の告白」(160分)
 13:30 アニメーション映画『戦争のつくりかた』
     講演 「緊急事態条項・改憲の危険」弁護士 永井幸寿さん 
 15:30 映画 「映画 日本国憲法」(78分)           
 17:15 映画 「コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方」(90分)

一般:一日券2500円 1作品or1講演1000円 
若者:一日券1500円 1作品or1講演 500円

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

4月23日(土)〈若い情熱とともに闘う〉

 1日目のプログラムは、若い人たちがとらえた今の社会の問題、地球環境、沖縄の問題、政治参加を描いた映画を選びました。
 戦争をさせないために、そして、より望ましい社会を実現していくために、若い人たちがどのように訴え、どのような方法で闘っているのか、耳を傾け、その行動を見ていきましょう。
 異なる世代の人たちとともにめざすゴールを確認し、それぞれが考えていることを出し合って、憲法や反戦、人権や自由をまもり、民主主義を実行していくために、共に闘う道を探していきましょう。

10:00 開場
10:30 映画『グレタ ひとりぼっちの挑戦』
 2018年8月、当時15歳のグレタは気候変動に対する政府の無関心に抗議するため、たったひとりで国会議事堂前に座り込み、学校ストライキを始ました。毎週金曜日に行っていたこの活動は世界中の多くの若者の心を動かし、数カ月のうちに国内外へ広がる一大ムーブメントとなります。その後、2019年のニューヨーク国連本部での気候行動サミットで涙ながらに訴えたスピーチで、グレタはさらに注目を浴びる存在となっていきます。
 世界のリーダーたちと議論を重ねる姿を捉えると同時に、世界的に注目を集める1年以上も前から彼女に密着し、動物たちと戯れるリラックスした姿や、自身のアスペルガーの症状について冷静に分析する様子、重圧と向き合い葛藤する姿、そして彼女の行動を支える家族の姿も映し出します。(2020年制作 101分 ネイサン・グロスマン作品 スエーデン映画)
シネマde憲法2021年11月1日

13:00 映画『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』
 石川県から沖縄のフリースクールに通うためにやって来た15歳の少女の目を通し、沖縄のリアルな現実を捉えます。彼女は、この島ではずっと「戦争」が続いていることを肌で感じ取っていきます。沖縄の言葉「胸を痛める」という意味を持つ「肝(ちむ)ぐりさ」。人の痛みを自分のものとして胸を痛め、つらい思いをしている人と一緒に悲しむ、ということばです。
(2020年制作 106分 平良いずみ作品 日本映画)
シネマde憲法2021年11月22日

15:00 映画『私たちの生まれた島 OKINAWA 2018』
 2019年の辺野古新基地建設の「県民投票」の原動力となった元山仁士郎さん、米兵の起こす事件に現民が泣き寝入りを強いられる現実を目にし、村議会議員に立候補した元保育士の3児の母、城間真弓さん、戦争で激戦地となった伊江島で育ち、沖縄の過去と向き合おうとする高校生中川友希さんたちの姿を通し、若者たちがどう基地問題について考え、行動していったか、その姿を追いました。
(2019年制作 141分 都鳥伸也作品 日本映画)
シネマde憲法2020年5月3日

17:45 映画『島がミサイル基地になるのか 若きハルサーたちの唄』
 石垣島では、2019年3月から、陸上自衛隊ミサイル基地の建設が始まっています。しかしこの問題、島の人々の十分な合意が得られていないのです。そこに疑問を持った28歳の若者たちが2018 年暮れに始めたのが、住民投票運動。これには、島の有権者の3分の1以上の支持が集まりました。
 しかし、石垣市はこの要請を拒否しました。若者たちが大事にしたのは、「話し合って決めましょう」ということなのに。若者たちは、裁判にも打って出ました。しかし裁判所は地裁、高裁、最高裁と請求を却下、棄却しました。闘いは続きます。
(2021年制作 60分 湯本雅典作品 日本映画)
          
19:15 映画『バークレー 市民がつくる町』
 米西海岸、バークレー市。9・11事件後、全米世論の9割以上がアフガン空爆を支持する中で、唯一、反対決議をあげた町です。なぜ、決議が可能だったのか。その基盤には民主主義のルールがあたりまえのように根づいていた住民参加の町づくりがあります。多様な市民が主人公である町の息吹が伝わってきます。(2002年制作 35分 松原明・佐々木有美作品 日本映画)
シネマde憲法2022年1月1日

4月24日(日)〈改憲=日本軍がまたやってくる〉
 いま進められようとしている「安倍改憲」とは何でしょうか?「9条自衛隊加憲」は自衛隊を日本軍にすることです。
 その日本軍とはどんな軍隊だったのか、そして軍隊になることによって私たちの社会はどのように変わるのかについて考えます。「緊急事態条項」は、無制限の権力を政権に与え、三権分立と基本的人権を壊すものです。そしてそれを誰も止められません。もう一度、私たちがもっている日本国憲法の意味を考えましょう。

10:00 映画『日本鬼子リーベンクイズ 日中15年戦争・元皇軍兵士の告白』
 満州事変から15年間に及ぶ日中戦争で中国に対する侵略行為の実行者となった元日本軍兵士を取材。彼らが行った加害行為の告白を記録しました。
 証言者たちが行った非人間的な狂気の行為と彼等の弱さ。本当の戦争を伝えたいという痛切な思いから彼ら自身が関与した壮絶な事実を語ります。  
 (2001年制作 160分 松井稔作品 日本映画)

13:30 講演「緊急事態条項・改憲の危険」永井幸寿さん(90分)
 緊急事態条項とは「国家緊急権」のことです。それが権力分立と民主主義を破壊し、人権を犠牲にする危険をもった「国家のための制度」であることを、弁護士の永井幸寿さんに話していただきます。アニメーション映画『戦争のつくりかた』からお話は始まります。

15:30 映画『映画 日本国憲法』
 戦後国内のあまりに性急な改憲への動きを、世界に視野を広げて見つめ直します。憲法とは誰のためのものか、戦争の放棄を誓った前文や第9条をどう考えるのか。憲法制定の経緯や平和憲法の意義について、世界的な知の巨人たちが語った貴重なインタビュー集です。
 2005年制作のドキュメンタリー映画ですが、いまあらためて見直すことによって、世界の中の日本国憲法であること、世界から戦争を無くすための憲法9条であることを教えられます。
(2005年制作 78分 ジャン・ユンカーマン作品 日本映画)

17:30 映画『コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方』
 世界には軍隊なしで国の平和を保ってきた国々があります。そんな数少ない国の一つが、1948年に常備軍を解体した国がコスタリカです。コスタリカは軍事予算をゼロにしたことで、無料の教育や国民皆保険制度を実現し、環境のために国家予算を振り分けてきました。その結果、地球の健全性や人々の幸福度、そして健康を図る指標「地球幸福度指数(HPI)」2016の世界ランキングにおいて140ヶ国中で世界一に輝いているのがコスタリカです。
 やればできる、軍隊なしの国がつくれる、そんな元気がわいてくる映画です。

 

バックナンバー
バックナンバー

〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町17-5
TEL:03-5489-2153 Mail:info@jicl.jp
Copyright© Japan Institute of Constitutional Law. All rights reserved.
プライバシーポリシー