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シネマde憲法

特集上映「ナチスと映画III 人知れず忍び寄る全体主義の恐怖!」のご案内

 花崎哲さん(憲法を考える映画の会)


  東京・渋谷のシネマヴェーラでは、7月25日から8月28日までほぼ1ヶ月にわたって、34本の「ナチス」にかかわる映画を上映します。この特集上映「ナチスと映画」は、今期が3回目で、2011年8月に第1回目、2014年3月から4月にかけて同じような形で催されています。
 「忍び寄る全体主義の恐怖」という副題が示すように、多くの人がナチスに代表されるような全体主義の不安を、現在の社会風潮や政治の中に感じているということでしょうか。私たちの「憲法を考える映画の会」のプログラムでも、これまで『ありふれたファシズム』『白バラの祈り』『意志の勝利』『顔のないヒトラーたち』『スペシャリスト』などナチスに関係した映画を上映するときは人が集まります。
 この特集上映は、ナチスの時代を表現したもの、その問題を提起するものとして、多面的に映画という面から捉えた画期的な企画と思います。この企画によって、私たちは「ナチスについて、全体主義の及ぼすものについて、このような作品があったのか」ということがわかります。是非、私たちの上映会でも取り上げることができたらと思います。

特集上映「ナチスと映画III」
日 時:2020年7月25日(土)〜8月28日(金)
会 場:シネマヴェーラ 〒150-0044 渋谷区円山町1-5 KINOHOUSE4F

『我輩はカモである Duck Soup(69分/デジタル)』
大富豪の愛人となり、その後ろ盾で国の宰相となったグルーチョであったが、隣国がチコとハーポをスパイとして送り込んできて…。ヨーロッパの仮想国を舞台に繰り広げられる抱腹絶倒のスラップスティック・コメディ。ナチズムを予見させるような設定を徹底的に笑いのめしている。
上映:・8月25日(火)15:05〜  ・8月28日(金)16:20〜

『最後の億萬長者 Le Dernier Milliardaire(91分/デジタル)』
カジノ立国計画が頓挫し財政破綻した小国のカジナリオ。大富豪のバンコ氏に援助を求めると王女との結婚を要求。自ら行政長官となり独裁体制を敷いて…。ルネ・クレールがナチスドイツを徹底的に笑いのめし、独裁国家に警鐘を鳴らした政治風刺喜劇の傑作。
上映:・7月25日(土)19:55〜  ・7月28日(火)16:20〜
   ・7月29日(水)18:25〜  ・7月31日(金)11:00〜

『戦慄のスパイ網 Confession of a Nazi Spy(104分/デジタル)』
全米にはびこるナチのスパイ網が次々と暴かれてゆく様が描かれる。参戦前のアメリカで、これだけあからさまにナチの脅威が描かれる映画は珍しく、その意味では『海外特派員』と双璧をなす作品である。タランティーノが30年代お気に入り映画に挙げた一本。
上映:・8月9日(日)13:00〜  ・8月10日(月)17:15〜  
   ・8月22日(土)16:45〜  ・8月23日(日)11:00〜  
・8月24日(月)17:40〜  ・8月25日(火)13:05〜  
・8月26日(水)19:10〜  ・8月28日(金)14:20〜

『私が結婚した男 The Man I Married(77分/デジタル)』
ドイツ出身の夫とニューヨークで暮らす美術批評家のキャロルは、幼い息子を連れ、大戦前夜のドイツを訪ねる。しかしエリックが徐々にナチズムに傾倒していき…。当時のナチスのニュースリールを挿入する手法を駆使し、全体主義が国のみならず家庭や愛情を破壊する恐ろしさを描いた、知られざる傑作。
上映:・7月25日(土)11:00〜  ・7月26日(日)18:35〜
   ・7月28日(火)13:00〜  ・7月30日(木)14:55〜
   ・7月31日(金)20:40〜 ・8月12日(水)16:45〜
   ・8月13日(木)14:40〜

『ミュンヘンへの夜行列車 Night Train To Munich(95分/デジタル)』
新兵器開発中のチェコ人科学者とその娘をナチスの手から救う英国人諜報員の活躍を描く。プロデューサー、脚本、ヒロイン、列車の英国人コンビが『バルカン超特急』と同じ。手に汗握るサスペンスと驚愕のラストが素晴らしいキャロル・リードの代表作の1本。
上映:・8月10日(月)13:20〜  ・8月15日(土)14:45〜
   ・8月17日(月)11:00〜  ・8月18日(火)16:45〜
   ・8月19日(水)19:50〜  ・8月20日(木)12:45〜
   ・8月21日(金)14:55〜

『マン・ハント Man Hunt(102分/デジタル)』
狩りの最中に偶然ヒトラーをライフルの照準におさめた英国人は、執拗にゲシュタポに追われ…。手に汗握る追跡劇のサスペンスにロマンスをからめた、フリッツ・ラング反ナチ映画第一弾。狩りをスポーツとして楽しんでいた男がナチに狩られる、まさにマン・ハント。
上映:・8月1日(土)20:50〜  ・8月6日(木)11:00〜  
   ・8月7日(土)17:00〜  ・8月14日(金)18:40〜 

『潜水艦轟沈す 49th Parallel(122分/デジタル)』
カナダ海域にUボートが侵入するが空軍により撃沈される。乗組員は全滅したと思われたがヒルト中尉ら6人が生きていた。彼らは当時中立国だったアメリカに行こうとするが…。名優が多数登場する“ナチス、カナダをゆく”。ナチズムと自由なカナダ人との相性の悪さたるや爆笑もの! ラストのオチは最高!!
上映:・8月1日(土)18:30〜  ・8月2日(日)15:10〜
   ・8月3日(月)12:40〜  ・8月4日(火)19:25〜
   ・8月5日(水)15:05〜  ・8月6日(木)16:50〜
   ・8月7日(金)11:00〜  ・8月10日(月)11:00〜
   ・8月12日(水)19:50〜  ・8月14日(金)16:20〜  

『北大西洋 Action in the North Atlantic(127分/デジタル)』
高性能ガソリンを積んで大西洋を航行中のアメリカ輸送船がUボートによって撃沈される。助かった乗組員は、新たな船で輸送船団に加わり再び出航するが…。大西洋を舞台にしたアメリカ輸送船団とドイツ軍Uボートとの熾烈な闘いを描いた海洋戦争映画。ミニチュアによる海洋特撮が素晴らしい。
上映:・8月23日(日)13:00〜 ・8月24日(月)15:15〜  
・8月25日(火)17:55〜  ・8月26日(水)11:00〜  
   ・8月27日(木)19:30〜
   
『カサブランカ Casablanca(102分/16mm)』
1940年、戦乱のヨーロッパを逃れた人々が集まるカサブランカ。町の顔役・リックに反ナチスの英雄・ラズロが亡命の援助を依頼。しかしラズロの妻はリックのかつての恋人で…。エキゾチックな舞台とロマンチックな台詞、そしてボギーとバーグマンの存在感が熱狂的ファンを生んだ。
上映:・8月15日(土)11:00〜  ・8月21日(金)12:55〜

『生きるべきか死ぬべきか To Be or Not To Be(99分/35mm)』
舞台はナチス占領下のワルシャワ。マリアとヨーゼフの役者夫婦は「ハムレット」に出演中。妻が夫の出番中に逢引きを楽しんでいると…。巨匠ルビッチがナチスを徹底的に皮肉った傑作中の傑作。映画完成の一週間後、キャロル・ロンバードが飛行機事故で非業の死を遂げたという曰く付きの作品でもある。
上映:・8月11日(火)15:15〜  ・8月16日(日)13:40〜
   ・8月18日(火)13:15〜  ・8月21日(金)11:00〜

『恐怖への旅 Journey into Fear(69分/デジタル)』
大戦下のトルコで兵器会社の米人エンジニアがナチスから命を狙われる。オープニングのアパートの場面、ホテルの窓外での追跡劇など迫真のショット満載。ウェルズがRKOと揉めて演出を降り、製作と出演、脚本を担当したジョセフ・コットンの補助に回った作品だが、その素晴らしい緊張感はウェルズそのもの!
上映:・8月11日(火)17:10〜  ・8月12日(水)15:20〜
   ・8月22日(土)11:00〜  ・8月24日(月)19:40〜
   ・8月25日(火)16:30〜  ・8月26日(水)15:45〜
   ・8月28日(金)12:55〜

『熱砂の秘密 Five Graves to Cairo(97分/デジタル)』
独軍に占領されたホテルに迷い込んだ英将校は、死んだ給仕に成りすますが…。偶然“砂漠の狐”ことロンメル将軍に近づくことになる英国人を主人公にしたスパイ・サスペンス。ワイルダーのハリウッドデビュー2作目で、素晴らしい砂漠でのロケーションが見どころ。
上映:・8月22日(土)18:45〜  ・8月24日(月)13:20〜
   ・8月28日(金)11:00〜

『死刑執行人もまた死す Hangman also Die(134分/デジタル)』
戦時下のプラハ。“死刑執行人”の異名を持つ司令官ハイドリッヒが暗殺されたことから、ナチスは無差別報復を始める。ブレヒトがシノプシスに参加した反ナチ映画。細部の演出に宿る恐怖、そして集団となった市民の恐ろしさに思わず身もだえする傑作。ウォルター・ブレナンの好演も光る。
上映:・8月2日(日)11:00〜   ・8月4日(火)13:10〜
   ・8月5日(水)17:25〜   ・8月6日(木)19:10〜
   ・8月13日(木)20:00〜

『恐怖省 Ministry of Fear(86分/デジタル)』
精神病院から退院したばかりの男の身辺で次々に奇妙な事件が起こり…。英国国務省中枢に入り込んだナチスの陰謀に巻き込まれる男の恐怖を描く。不気味な登場人物たち、怪しげな降霊会など、光と影の魔術師フリッツ・ラングによる恐怖描写が冴える。
上映:・8月20日(木)14:40〜

『自由への闘い This Land is Mine(103分/デジタル)』
ドイツ軍に占領されたフランスの田舎町。臆病な教師・ローリーは、尊敬する校長が銃殺されるのを見て勇気を奮い起し…。ローリーが法廷で死を覚悟しながら自由を訴えかるラストの演説は、『独裁者』におけるチャップリンの演説に匹敵する素晴らしさ。名優チャールズ・ロートンが圧巻!
上映:・7月26日(日)14:25〜  ・7月27日(月)13:10〜  
   ・7月28日(火)11:00〜  ・7月29日(水)20:15〜
   ・7月30日(木)16:30〜  ・7月31日(金)14:45〜
   ・8月9日(日)11:00〜   ・8月13日(木)18:00〜  

『第七の十字架 The Sventh Cross(112分/デジタル)』
1936年ドイツ。反政府運動で収容された七人が脱走。怒り狂った所長は十字架に磔にすると宣言し、ゲシュタポの執拗な追跡が始まる。仲間が捕まっていく中、最後に残ったハイスラーは果たして!? 親ナチ、反ナチの人々が入り混じる等身大のドイツの姿が生々しく描かれた、自身もユダヤ系のジンネマンの傑作。
上映:・7月25日(土)12:35〜  ・7月26日(日)16:25〜
   ・7月27日(月)11:00〜  ・7月28日(火)20:05〜    
   ・7月29日(水)14:20〜  ・7月30日(木)12:45〜  
   ・7月31日(金)18:30〜  ・8月11日(火)13:05〜  
   ・8月12日(水)11:00〜  ・8月14日(金)12:40〜

『ラインの監視 Watch on the Rhine(108分/デジタル)』
ドイツ人のクルトは3人の子どもを連れ、妻の実家のあるアメリカへと移住するが…。反ナチス活動に身を捧げる家族を描いたリリアン・ヘルマンの戯曲をハメットが脚色した映画化作品。強硬な反ファシズム派だったベティ・デイヴィスは二つ返事で出演を了承したという。
上映:・8月8日(土)17:05〜  ・8月11日(火)11:00〜
   ・8月15日(土)19:20〜  ・8月16日(日)15:35〜
   ・8月17日(月)17:55〜  ・8月18日(火)11:00〜
   ・8月19日(水)13:20〜  ・8月20日(木)19:05〜  
・8月21日(金)16:50〜

『ヒトラーの狂人 Hitler’s Madman(84分/デジタル)』
ナチス支配下のチェコで起きたハイドリッヒ暗殺とナチスによる報復を描く。本人そっくりというジョン・キャラダイン扮するハイドリッヒの冷酷非情さに加え、村を殲滅させる凄惨な報復描写も凄い。同事件を題材にした『死刑執行人もまた死す』と見比べるのも一興。無名時代のエヴァ・ガードナーも出演している。
上映:・8月1日(土)16:50〜  ・8月2日(日)13:30〜
   ・8月3日(月)11:00〜  ・8月4日(火)15:40〜
   ・8月5日(水)19:55〜  ・8月6日(木)15:10〜
   ・8月7日(金)13:20〜  ・8月8日(土)19:10〜
   ・8月14日(金)11:00〜 

『サハラ戦車隊 Sahara(98分/デジタル)』
1942年、連合軍とドイツ軍が対決する北アフリカ戦線。本隊とはぐれた3人の米兵が乗る戦車に英、仏、南アの兵士が加わり、さらに伊と独軍の捕虜も乗り込むが…。砂漠で生き残るための水をめぐる戦いを素晴らしい脚本と迫力満点の戦闘シーンで描く傑作。ラストの連合国9人vsドイツ部隊500人の結末は!?
上映:・7月25日(土)14:45〜  ・7月27日(月)20:15〜
   ・7月28日(火)18:10〜  ・7月29日(水)16:30〜  
   ・7月31日(月)12:50〜  ・8月13日(木)11:00〜

『渡洋爆撃隊 Passage to Marseille(109分/デジタル)』
第二次大戦中、反逆罪でギアナの悪魔島に送られたフランスの新聞記者・マトラックは、フランス降伏の報を聞き仲間と島を抜け出す。その後、自由フランス軍に参加し…。自由フランス軍を激励するため、豪華キャストと巨額の制作費を投入して製作された対独映画。
上映:・8月2日(日)19:40〜  ・8月3日(月)15:00〜
   ・8月4日(火)19:25〜  ・8月5日(水)11:00〜  

『脱出 To Have and Have Not(100分/デジタル)』
ヴィシー政権下の仏領マルティニーク島。レジスタンスの密航を依頼された米人船長のハリーは…。ヘミングウェイとフォークナー、そしてホークスという贅沢なスタッフによる傑作ハードボイルド。「私に用があったら口笛を吹いて」というバコールの名台詞も忘れがたい。
上映:・8月1日(土)11:00〜  ・8月5日(水)13:05〜  
   ・8月7日(金)15:00〜  ・8月14日(金)20:40〜

『姿なき軍隊 Den Usynlige Hær(83分/16mm)』
舞台は第二次大戦中のドイツ占領下の某国。レジスタンスの指導者・ポールは、ゲシュタポに命を狙われながらも、ナチスの秘密兵器工場の破壊を計画していたが…。記録映画に定評のあるデンマークで作られた、ドキュメンタリー・タッチの一作。
上映:・8月1日(土)13:00〜  ・8月3日(月)17:05〜  
   ・8月7日(金)19:00〜  ・8月10日(月)11:00〜
   ・8月12日(水)19:50〜  ・8月14日(金)16:20〜 

『無防備都市 Roma, Citta, Aperta(103分/デジタル)』
無条件降伏したイタリアにドイツ軍が侵攻。ローマではナチスに対するパルチザンが立ち上がるが次々にゲシュタポに殺され…。終戦前後に撮影された荒廃した街、感情を揺さぶる鮮烈なシーンで世界に衝撃を与えた歴史的傑作。バーグマンがロッセリーニに走るきっかけとなったことでも有名な、第一回カンヌグランプリ受賞作。
上映:・8月8日(土)13:20〜  ・8月10日(月)15:15〜
   ・8月22日(土)14:45〜  ・8月23日(日)19:50〜
   ・8月26日(水)17:10〜  ・8月27日(木)13:05〜 
・8月28日(金)20:05〜

『謎のストレンジャー The Stranger(94分/デジタル)』
ナチの残党を追う戦犯聴聞会は、元収容所所長を餌に収容所の考案者・キンドラをおびき出そうとする。別人として小さな町で生活するキンドラは、その企てに気づき…。キンドラが元収容所所長と再会し殺害するまでの4分を越えるワンシーン・ワンカット撮影は圧巻。
上映:・8月8日(土)20:50〜  ・8月21日(金)18:55〜  

『外套と短剣 Cloak and dagger(106分/デジタル)』
米国人科学者のゲーリー・クーパーは、原爆研究を強いられている物理学博士をファシストの手から助け出すためイタリアに潜入し…。第二次大戦中の核開発合戦をめぐるスパイ・サスペンス。ゲーリー・クーパーとレジスタンスの女性闘士とのロマンスも見どころ。
   ・8月22日(土)20:40〜  ・8月27日(木)11:00〜

『ダーク・ストレンジャー I See a Dark Stranger(113分/デジタル)』
アイルランドでパブを営む父親の影響でIRAに憧れる娘。IRA入りは挫折したものの、イングランド憎しが高じて、その敵であるドイツのスパイになることに!? 『バルカン超特急』の脚本を書いたラウンダー&ギリアットがタッグを組んだユーモアたっぷりのナチスパイもの。意固地で変人の娘を若きデボラ・カーが演じる。日本未公開。
上映:・8月1日(土)14:40〜  ・8月2日(日)17:30〜  
   ・8月3日(月)18:45〜  ・8月4日(火)11:00〜  
   ・8月6日(木)13:00〜  ・8月7日(金)20:40〜
   ・8月9日(日)17:40〜  ・8月12日(水)13:10〜

『平和に生きる Vivere in Pace(90分/16mm)』
第二次大戦末期のドイツ占領下のイタリアの山村で暮らす豚飼いのティーニャ叔父さんは、孫たちが見つけた米軍脱走兵を匿う。ところが、ナチの監視兵ハンスが話し相手欲しさに訪ねてきて…。ロッセリーニやデ・シーカらと並ぶ、イタリア・ネオリアリスモに連なる作品。
上映:・7月27日(月)16:40〜  ・7月29日(水)12:30〜  
   ・7月30日(木)18:30〜  

『山河遥かなり The Search(105分/16mm)』
米兵ラルフに拾われた少年カレルは、ナチスの収容所で母と生き別れになったことから人に心を閉ざしていた。しかし、ラルフの優しさで心を開いたカレルは母を捜す旅に出ようとする。一方、別れた母もまた息子を捜し求め…。戦争で引き裂かれた母子がGIによって救われるヒューマン・ドラマ。
上映:・8月23日(日)17:45〜   ・8月25日(火)11:00〜  
   ・8月27日(木)15:05〜 

『ドイツ零年 Germania, Anno Zero(71分/デジタル)』
病気の父と無職の兄に代って働く少年が元担任教師に出会い、彼のナチ思想に感化されるが…。敗戦によって無と帰したドイツ零年。廃墟の中を、忘れられた子どもたちとナチスの亡霊が彷徨い歩く。戦争がもたらす悲惨と絶望を冷徹なドキュメンタリー・タッチで描き、ヌーヴェル・ヴァーグの作家達に甚大な影響を与えた傑作。
上映:・7月25日(土)18:25〜  ・7月26日(日)12:55〜
   ・7月27日(月)15:10〜  ・7月29日(水)11:00〜  
   ・7月30日(木)20:20〜  ・8月12日(水)18:20〜
   ・8月14日(金)14:50〜  ・8月13日(木)11:00〜

『ベルリン特急 Berlin Express(87分/デジタル)』
英米仏ソによって4分割された敗戦後のドイツ。各国の乗客が乗り合わせたベルリン行きの列車中でドイツ統一を訴える教授の暗殺計画が…。拉致された教授を追うチェイス&ナチス残党との戦いを描いたサスペンス映画。列車内や地下組織アジトの廃工場のライティング&カメラワークが超絶にカッコイイ傑作!
上映:・8月8日(土)15:20〜  ・8月9 日(日)19:50〜
   ・8月13日(木)12:55〜  ・8月15日(土)13:00〜
   ・8月16日(日)17:40〜  ・8月17 日(月)20:00〜  
   ・8月18日(火)15:00〜 ・8月19日(水)18:05〜 
   ・8月21日(金)20:45〜

『暁前の決断 Decision Before Dawn(120分/デジタル)』
米軍に捕まったドイツ兵捕虜が対独スパイになるという実話に基づいた作品。ナチズムに疑問を持ち祖国のために敵側に付く主人公の葛藤、ナチスとの攻防サスペンスに加え、戦後ドイツで撮影された瓦礫の街と空爆もすごい。監督のリトヴァクはユダヤ人で、ナチスからヨーロッパに逃れアメリカへと渡った。
上映:・8月8日(土)11:00〜  ・8月22日(土)12:25〜 
   ・8月23日(日)15:25〜  ・8月24日(月)11:00〜 
   ・8月25日(水)20:20〜  ・8月26日(水)13:25〜 
・8月27日(木)17:10〜  ・8月28日(金)17:45〜

『第十七捕虜収容所 Stalag 17(121分/デジタル)』
第二次大戦中のドイツの第17捕虜収容所。ナチのスパイという疑いをかけられた一匹狼のセフトンは、独自に真相を探るが…。笑えるコメディと、緊迫感溢れるサスペンスが絶妙に交錯する展開がすばらしい。ビリー・ワイルダーの名人芸が存分に味わえる傑作!
上映:・8月16日(日)19:25〜  ・8月17 日(月)15:35〜  
   ・8月19日(水)11:00〜

『鬼戦車T-34 Zhavoronok(89分/35mm)』
ナチスの収容所。ソ連の新型戦車T-34対策訓練に駆り出されたソ連軍捕虜たちが、戦車を奪取して敵地のど真ん中から脱走を図るが…。本物の軍事メカによる特撮なしの戦闘シーンは必見。昨年ロシアでVFXを駆使してリメイクされた『T-34 レジェンド・オブ・ウォー』が大ヒットした。
上映:・7月25日(土)16:40〜  ・7月26日(日)20:10〜
   ・7月27日(月)18:30〜  ・7月28日(火)14:35〜  
   ・7月30日(木)11:00〜  ・7月31日(金)16:45〜
   ・8月13日(木)16:15〜

『炎628 Idi i smotri(143分/35mm)』
第二次大戦下、白ロシアの村を占領したドイツ軍は、住民達を押し込めた納屋に機関銃を乱射すると火を放ち…。徹底したリアリズムで大虐殺を描き、戦争という極限状態であらわになる人間の残虐性をあぶり出した悪夢のような傑作。628とはドイツ軍に蹂躙された村の数である。
上映:・8月9 日(日)15:00〜  ・8月11日(火)18:35〜 
   ・8月15日(土)16:40〜  ・8月16日(日)11:40〜 
   ・8月17日(月)12:55〜   ・8月18日(火)18:40〜 
・8月19日(水)15:25〜  ・8月20 日(木)16:25〜

【上映情報】シネマヴェーラ渋谷
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