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シネマde憲法
「自主制作・上映映画見本市 #1」(東京・文京区)のご案内
 花崎哲さん(憲法を考える映画の会)


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「自主制作・上映映画見本市#1」

と き:2019年4月30日(火・休)(9:30—21:30 開場9:00)
09:00     開場
09:30—10:45 『死んどるヒマはない ─益永スミコ 86歳』
11:00—12:40 『わたしの描きたいこと 絵本作家クオン・ユンドクと「花ばあば」の物語』
13:00—15:05 『ハトは泣いている─時代の肖像─』
15:20—16:20 『隠された爪跡 関東大震災朝鮮人虐殺記録映画』
16:35—18:10 『OKINAWA1965』
18:25—19:45 『「知事抹殺」の真実』
20:00—21:25 『フクシマ2011被曝に晒された人々の記録』
22:00      閉場 
ところ:東京・文京区民センター3A会議室(地下鉄春日駅2分・後楽園駅5分)
参加費:1日券・1回券共通1000円均一 学生500円

【“見本市”企画のねらい】
 「憲法を考える映画の会」は、これまで50回の上映会を企画し、66の作品を上映してきま
した。上映してきたどの作品も「いま」の「わたしたち」の問題を考えるのに優れた作品です。
 そうした作品の中には、「自主制作」という形で制作され、制作者の手によって「自主上映」という形で「映画を見せるための努力」が地道に重ねられてきたものが少なくありません。
 しかし、そうした上映方法によって、映画の制作費を回収し、採算をとることはなかなか難しく、制作者が上映活動を担うことは、大きな負担となっています。一方において私たち「憲法を考える映画の会」では、こうした今まで上映してきた作品をはじめ、「みんなで考えることのできる」優れた作品を見つけて、小規模であっても地域の中で、あるいは地方で上映していく機会がつくれないかと考えてきました。

 そこで、自主制作・自主上映をしてきた人たちやグループ、団体が共同し、協力して、映画の上映・配給活動をつくっていけないかという企画が今回の新しい活動の提案です。
 「自主制作映画共同配給プロジェクト」と名付けています。そうした活動を通して、映画の自主上映の機会が拡がり、それぞれの市民の学習活動、市民運動の中で、映画が活発に利用されるようになれば、制作者にとっても、継続して作品を制作していくことができ、上映利用する人にとっても、その利用の場を今まで以上に広げていくことができるのではないかと考えています。「自主制作」と「自主上映」をつなげる「場」を創って、上映の機会を拡げて行きたいと思います。

 そうした自主制作映画:共同上映配給の顔見せ、旗揚げの上映会として、「自主制作映画見本市#1」を計画しました。
 どれも、私達、憲法を考える映画の会の選りすぐりの、自慢の作品ばかりです。4月30日は「平成最後の日」と言われる日ですが、それぞれ、今、私達が抱えている問題を決して、「いい加減に終わったことにさせない」、「リセットなど許さない」という意志のこもった作品ばかりです。
 どうぞ制作、上映、配給に携わるみなさん、そして映画の好きな皆さん、ご参加ください。

各作品の詳しい解説及び写真を、ホームページ「憲法を考える映画の会」に掲載しました。
http://kenpou-eiga.com/?p=2316

【上映作品解説】
9:30—10:45 『死んどるヒマはない─益永スミコ 86歳』
2010年制作 74分 松原明・佐々木有美監督 配給:ビデオプレス

益永スミコさんは、1923年大分で生まれた。教育勅語で育ち「軍国少女」だった彼女は、助産婦として病院に勤務していた当時、多くの兵士を戦地に送りだした。戦後は食べることに追われ、社会のことを考えるゆとりもなかったが、47歳で労働組合を作ってから本当の歴史を学び、どのように生きるかを学んだ。それは「二度と戦争をしない」を基本に平和な社会、人間が人間らしく生きられる社会を目指すことだった。人権擁護、死刑廃止、憲法9条を守る運動などに献身的にかかわる益永さんは、86歳の今もひとりで街頭に立ち人々に呼びかけている。

11:00〜12:40『わたしの描きたいこと 絵本作家クオン・ユンドクと「花ばあば」の物語』
2016年制作 93分 クオン・ヒョ 監督 配給:ころから

表現者とは?タブーとは? 平和への道のりとは?「慰安婦」問題を論じる際に、まったく新たな視点を提供する作品です。
韓国絵本界の第一人者クォン・ユンドクさんが「日・中・韓平和絵本」シリーズの一環として、日本軍「慰安婦」をテーマに、『花ばぁば』を創作したが、日本での刊行が無期限延期された。戦時性暴力をいかに子どもへ伝えるか苦闘する作家の思いと、そのテーマを受け入れられない日本社会の暗部が交差するクォン・ユンドクさんの絵本『花ばぁば』をめぐるドキュメンタリー。

13:00—15:05 『ハトは泣いている─時代(とき)の肖像─』
2017年制作 123分松本武顕演出 配給:「ハトは泣いている」制作委員会

「都美術館事件」=同館の彫刻作家展中、ある立体作品に添えられた現政権への批判的文言に対する右翼からの抗議と脅しを受け、館側が作品の撤去を要請。「九条俳句事件」=さいたま市の公⺠館が「梅⾬空に『九条守れ』の女性デモ」の句を「公正中立の場である公民館の意見と誤解される」と月報への掲載を拒否。二つの事件の引き金を改憲に向かう政権の意向を気遣う行政に蔓延する「忖度」と解し、両作者と支援の市民運動の1年半を追跡。「表現の自由」への横暴を直視しつつ、先の戦争の総括と歴史認識へのアプローチの必要性を問いかける。

15:20—16:20 『隠された爪跡 関東大震災朝鮮人虐殺記録映画』
1983年制作 58分 呉充功監督 配給:呉充功

1923年9月1日マグニチュード7.9の大地震が、関東地方をおそった。死者10万人にもおよぶ関東大震災である。
この時、6500名以上の朝鮮人が軍隊、警察、そして日本の民衆の手によって殺されていることはあまり知られていない。そのうえ、今なお遺骨が埋められている事実があった。1982年9月、東京の荒川河川敷で地元の古老の証言をもとに、遺骨の発掘作業が始まった。映画学校に通う朝鮮と日本の若者たちがカメラを持って駆けつけた。多くの証言が真実を語る。この映画は隠されてきた歴史の爪跡を明らかにする貴重な記録映画である。

16:35—18:10 『OKINAWA1965』
2017年制作 95分 都鳥伸也監督 配給:ロングラン映像メディア事業部

1965年、米軍占領下の沖縄。本土復帰を求める祖国復帰行進のさなか、報道写真家の嬉野京子さんによって、1枚の写真が撮られた。幼い少女が無残にも米軍のトラックに轢殺された当時の沖縄の縮図とも言える写真だ。アジア・太平洋戦争末期、凄惨な地上戦で多くの犠牲を払った沖縄には、戦後も安寧が訪れることはなかった。県民の土地は、武力によって米軍に強奪され、そこに戦争のための基地が作られた。駐留する米兵の起こした事件は、さらに人々を傷つけた。沖縄の住民たちは立ち上がり、ついに本土復帰が果たされた。しかし“基地のない平和な沖縄に”という願いは未だ叶っていない。

18:25—19:45『「知事抹殺」の真実』
2016年制作 80分 安孫子亘監督:ドキュメンタリー映画 「『知事抹殺』の真実」 製作委員会

前代未聞の空虚な有罪判決。2006年9月、5期18年にわたり、県民とともに福島県を築いてきた佐藤栄佐久知事は、何者かが作り上げた「謎の収賄事件」により突然辞任を強いられる。裁判の過程で明らかになっていく事実、調書の矛盾。 裁判所は、知事に利益を得る認識が無く収賄額は0円、という前代未聞の有罪判決を出す。検察の主張の前提は全て崩れ、一体何の罪で有罪になったのか。報道は操作され、ゆがんだ情報に国民が惑わされていた。どうしても、佐藤栄佐久を政界から抹殺したかったわけとは? なぜ、原発に近づくものが消えていくのか。

20:00—21:25
『フクシマ2011 被曝に晒された人々の記録』
2012年制作 85分 稲塚秀孝監督 配給:タキオンジャパン

2011年3月11日の東日本大震災により発生した福島第一原子力発電所の事故で、放射線にさらされた人々の姿を追ったドキュメンタリー。福島県相馬市、飯舘村を中心に,被曝に晒された人びとをとり続けた。放射能汚染に向き合って暮らす人々。家族や地域の絆が断ち切られていく中、街の再生・復興に挑み続ける。あふれ出る怒り、むなしさ、そしてわずかな喜び、真摯に生きる人々を追った。

なお、各作品の上映終了後、各作品の制作者、関係者の方に短くお話をいただく予定でおります。

企画・問合せ:憲法を考える映画の会 hanasaki33@me.com 042-406-0502

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