大倉山ドキュメンタリー映画祭は、映画の作り手、映画好きの市民、地域の福祉作業所などが集まりボランティアで開催している映画祭です。
春、大倉山映画祭・・・ドキュメンタリー映画のお祭りです。ひとときのユートピア。
丘の上に登り、映画と出逢い、人と出逢い、「イノチ」を手探りしてみましょう。
期間:2019年3月23日(土)~3月24日(日)
会場:横浜市大倉山記念館(東急東横線・大倉山駅下車 徒歩8分)
3/23(土)メインスクリーン (ホール上映 定員80名)
10:00『モアナ 南海の歓喜』
1926/1980/2014年/98分 監督:ロバート・フラハティ
ドキュメンタリー映画の始祖ロバート・フラハティが南太平洋サモアの暮らしをカメラに収めた。この映画から"ドキュメンタリー"という言葉が生まれた。元は無声映画だが、1980年に娘のモニカが現地の音声や民謡を録音し、つけ加えた。更に2014年にデジタル処理が施され、世界映画史上の傑作が瑞々しく蘇った。およそ100年前の南の島の家族の物語が、人間の持っている本来の輝きを見せてくれる。
12:30『Start Line』
2016年/112分 監督:今村彩子 ※日本語字幕付き※上映後、今村彩子監督のトークあり
生まれつき耳の聞こえない映画監督が自転車で沖縄→北海道日本縦断の旅へ。コミュニケーションの壁にヘコみ、涙しながらも走り続ける57日間。そんな彼女をカメラにおさめるのは、伴走者の哲さん。「コミュニケーションを、あなた自身が切っている!」相手を想うがゆえの容赦のない言葉に、一触即発の危機が何度も訪れる。旅の終盤には奇跡的な出会いが待っていた。ニッポン中のためらう人に観てほしい、一篇の勇気のおすそわけ。2017年 ドイツ・ニッポンコネクション観客賞/READY FOR Lady賞
15:15『水俣-患者さんとその世界-』〈2時間版〉
1971年/120分 監督:土本典昭
※上映後、一之瀬正史カメラマンのトークあり
熊本県水俣で、チッソが引き起こした水俣病の患者の闘病生活や裁判闘争に、徹底した長期取材を行った。土本監督の"水俣"連作の第1作。1969年、裁判を起こした29世帯を中心に、1万5千人までふくらんでいく潜在患者の発掘の過程が、多くの証言を得て克明に記録されている。また、水俣病の告発記録にとどまらず、水俣病患者と家族の人間の営み、汚染された海への断ちがたい愛着を真摯な眼差しでとらえた。水俣病を世界に知らしめることになった記念碑的名作。第一回モントリオール世界環境映画祭グランプリ他
18:05『四季 穂高』
2010年/45分 撮影:宮田八郎 構成:渡辺哲也
「四季穂高」、春の雪解けから新緑、梅雨、夏山、紅葉、初雪、そして厳冬期へと刻々と移りゆく空撮のまじえた穂高の姿。10年の歳月をかけ3000mの住人だからこそ撮れた傑出した映像は観るものを圧倒します。「星々の記憶」は4K解像度のカメラに持ちかえ、変わらず穂高で撮影を続けました。春から秋、厳冬期そしてまた春へと・・・幾度ものトライ&エラーを繰り返しようやくなしえた、光と時といのちをテーマとした、ミヤタハチロウ、渾身の映像作品です。
3/23(土)Bスクリーン(第10集会室 定員40名)
<特集・ドキュメンタリーの「音」>
10:30『朋あり。太鼓奏者 林英哲』
2004年/85分 監督:伊勢真一 ※上映後、伊勢真一監督のトークあり
東京、ソウル、ニューヨーク、英哲の太鼓の響きは誰もが母の胎内で聴いた命の槌音。林英哲は太鼓演奏集団「佐渡・鬼太鼓座」「鼓童」の中心的なメンバーとして活躍したのち、太鼓ソリストとして世界を舞台に様々な分野のミュージシャンと交流を続けて来た。彼の音楽活動を通じて異文化交流の在り方を問いかけ、静かに、友情と平和をメッセージする音楽ドキュメンタリーである。ベルリン、アジアパシフィック映画祭招待作品
12:45『和力』
2015年/105分 監督:飯田基晴
和力は、祭り芸能や大道芸といった日本の伝統芸能を基に、太鼓・津軽三味線・笛、舞を交え、独自の舞台芸能を創り出す。その舞台は、高い芸術性にユーモアも備え、国内外で大きな支持を得ている。本作は、変幻自在な舞台公演の様子とともに、和力主宰・加藤木朗の稽古や日常の姿、またメンバーの加藤木・木村俊介・小野越郎のインタビューなどで構成。結成15年を迎え、ますます芸に磨きのかかる和力の魅力を伝える。
14:30 録音技師・トーク(30分間)
映画は、さまざまな現実音、効果音、音楽などにより構成されています。ヒポ・コミュニケーションズの米山靖さんは、今回上映する『朋あり。』『和力』『えんとこの歌』を含め、数多くのドキュメンタリー映画、劇映画の「音」に関わってきました。これまでに日本アカデミー賞の録音賞を2回受賞しているベテランです。普段話を聞く機会の少ない録音技師に、映画の「音」、ドキュメンタリーの「音」について語ってもらいます。
登壇者:米山靖さん×伊勢真一監督×飯田基晴監督
※映画祭チケットをお持ちの方は参加無料
15:35『えんとこの歌 寝たきり歌人・遠藤滋』
2019年/96分 監督:伊勢真一 ※上映後、伊勢真一監督のトークあり
「激しくもわが拠り所探りきて 障害持つ身にいのちにありがとう」えんとこ、は縁のあるトコ。寝たきりの障がい者の遠藤滋のいるトコ。遠藤滋は監督の学生時代の友人。脳性マヒで寝たきりの暮らしを強いられながら、ベットの上で心の叫びを短歌に詠み続けている。1日24時間二交代で介助する若者たちと彼との生き生きとしたかかわりを25年間に渡って追ったドキュメンタリー。ありのままのいのちを生かし合いながら生きるとは?
3/24(日)メインスクリーン (ホール上映 定員80名)
10:00『獄友』
2018年/115分 監督:金聖雄 ※上映後、金聖雄監督のトークあり
やっていないのに殺人犯。人生のほとんどを獄中で過ごした男たちがいる。いわれの無い罪を着させられ、嘘の自白を強要され、獄中で親の死を知らされた。彼らは無罪になる日を信じ懸命に生きた。時に涙し、怒り、絶望し、そして笑いながら…。奪われた時間は決して取り戻すことができない。しかし、彼らは言う"不運"だったけど、"不幸"ではないと。今"獄友"たちは"青春"のまっただ中にいる。冤罪青春グラフィティ。【日本映画撮影監督協会 推薦作品
12:50『祝福~オラとニコデムの家~』
2016年/75分 監督:アンナ・ザメツカ
14歳の少女オラは、自閉症の弟と酒で問題を抱える父と暮らす。母は家を出て行ってしまったため、家事や弟の面倒のすべてを献身的にこなしている。そんな絶望的な状況の中で、彼女が夢見るのは、弟の初聖体式をきっかけに、母が帰り、再び家族がひとつになれること。監督は、自分自身がオラのようだったという経験を重ねながら、オラ達が撮影を受け入れてくれるように、彼らの痛みに寄り添ってつくられた、親密な傑作ドキュメンタリー。2017年山形国際ドキュメンタリー映画祭 大賞/2017年ヨーロッパ映画賞 最優秀ドキュメンタリー賞/第91回アカデミー賞長編ドキュメンタリー部門ショートリスト選出 他
14:45『えんとこの歌 寝たきり歌人・遠藤滋』
2019年/96分 監督:伊勢真一 ※上映後、伊勢真一監督のトークあり
「激しくもわが拠り所探りきて障害持つ身にいのちにありがとう」えんとこ、は縁のあるトコ。寝たきりの障がい者の遠藤滋のいるトコ。遠藤滋は監督の学生時代の友人。脳性マヒで寝たきりの暮らしを強いられながら、ベットの上で心の叫びを短歌に詠み続けている。1日24時間二交代で介助する若者たちと彼との生き生きとしたかかわりを25年間に渡って追ったドキュメンタリー。ありのままのいのちを生かし合いながら生きるとは。
16:30ドキュメンタリー・トーク(30分間)
登壇者:上映作品の監督×伊勢真一監督×三浦淳子監督×飯田基晴監督×高橋愼二カメラマン
※映画祭チケットをお持ちの方は参加無料
※上映後の舞台挨拶・トークは、ゲストのやむをえない事情により、変更・中止となることがあります。
◆料金
◇一般 1,600円(各回入替制)2作品目以降は1,000円
◇高校生以下・シニア・障がい者 1,000円(各回入替制)
※身分証をご持参ください。
◆ご予約
会場の定員に限りがあるため、ご予約がないと入場いただけない場合がございます。事前のご予約・お問い合わせをお願い申し上げます。
◇電話:080-3542-8759(実行委員会)/080ー2378ー0371(薩田・さった)
◇FAX:045-434-9270
◇Email:ookurayamaeiga@yahoo.co.jp FAX・Emailでのお申し込みの場合は必ず以下をお伝えください。
①お名前 ②お電話番号 ③鑑賞したい作品 ④鑑賞人数
◆アクセス
横浜市大倉山記念館
東急東横線・大倉山駅下車 徒歩8分(大倉山駅まで渋谷から30分、横浜から15分)
〒222-0037 横浜市港北区大倉山2丁目10番1号 TEL:045-544-1881
主催:大倉山ドキュメンタリー映画祭実行委員会
共催:横浜市大倉山記念館
大倉山ドキュメンタリー映画祭 公式ホームページ:http://o-kurayama.jugem.jp/