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シリーズ「中高生の生活と憲法」

 

第44回「何のために勉強するのか(4)―『教育』とは何か」

2013年4月1日


 その人に合った幸せな生き方、仕事を身に付けるために勉強があり、学習権が権利として保障されています。

 学習のためには「教育」が必要です。自己本位に生まれた人間が外界たる社会や他人が求めていることを知り、他人とともに生きる力を身に付けることは、独力ではできないからです。

 もっとも、「教育」というと、おうおうにして、社会や国に役立つ人間を育てる国の仕事だというイメージが強いようです。「教育が先ずありき」という考え方です。「社会や国が先にありき」ということにもつながっていきます。「愛国心を育てる」という考え方も似たところがあります。

 しかし、他人に不利益を与えなければ、何が自分にとって大事なことで価値のあることかは自分が自由に決めることであり、内面と不可分なことです。本人が意欲を持って主体的に学ばなければ学習は身に付きません。外界からの教育は、各人の学習をお手伝いするだけです。ですので、国はもちろん、教師や親でさえも「教育権」すなわち「教育をする権利」はありません。「教育をする権利」は、国家による強制から子どもなどの学習者の自由を守るためにあります。

 改訂された教育基本法の第1条にも、「教育の目的」として、改訂前と同じく「教育は、人格の完成をめざし」という文言があります。「人格の完成」をするのは自分自身です。周囲のあらゆる人や組織は、そのためのお手伝いをするだけです。

 「人格の完成」というと難しく聞こえます。でもそれは、1人ひとりが自分なりの持ち味を発揮することですから、特別難しいことではありません。誰でも努力すれば必ずできるものです。

 

 (法学館憲法研究所WEB編集部)




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